====== Chapter Twenty-One ====== //Ted Hoffman does his job, he does it well. And the truth is the justice system doesn't work if he doesn't do it.// * 脚本:William M. Finkelstein, Ann Donahue * 原案:Steven Bochco, Charles H. Eglee * 監督:Marc Buckland * 初回放映:1996-04-22 ----- ===== 概要 ===== 陪審員は評決に達し、ニール・アヴァドンは第1級謀殺罪で有罪となる。ホフマンはその場で控訴を申し立てる。ニールは保釈を取り消され、拘束されることになった。地方検事は記者会見を行い、ホフマンのオフィスはレポーターが詰め掛けて大混乱になる。 ジャスティーンがホフマンを訪ね、クロスの病気のことを伝える。ジャスティーンはクリスとともに入院先へ向かうが、クロスは病院を出て行方をくらませていた。 ホフマンはクロスの病気のことをフランチェスカに伝える。フランチェスカはHIVの件を初期の頃から知っており、何度も検査を受けて安全を確認し「だから貴方も大丈夫」と言う。クロスは感染を知ってから、誰にも移さないよう注意を払うようになり、直接の交渉を避けて窃視(出歯亀)趣味にはしるようになっていた。 ホフマンはグラッソとともにラリー・キングの番組に出演した後、買い物に立ち寄った時に、店の防犯カメラを見てクロスの窃視趣味を思い出し「ジェシカのアパートにもカメラがあり、殺害現場を録画していたはず」と思いつく。その部屋は事件以来空き部屋のままだった。ホフマンはヴェラチェクを呼び出し、全員で家宅侵入。 ヴェラチェクは壁の裏側に小型のカメラを発見。デッキはガレージの戸棚の中に設置されていたが、中にテープは入っていない。 ホフマンは事務所に戻り、ジャスティーンを復帰させることを決定。直後、ポールソン刑事が現れ、ジェシカのアパートへの侵入について問い質す。テープのことを知った刑事は、「ジェシカ事件の捜査は正式に終了している」とクロス捜索への協力は拒否するが、家宅侵入の件は不問にして去って行く。 ---- ===== 感想 ===== 21話が始まってから、有罪の評決が出てニールが退廷するまで約10分。ひっぱりますな~。 評決が有罪――というのは予想通り。これで無罪だったらここで話が終わってしまうもの。むろん、真犯人は誰かという謎は残るけれど、それを調べるのは弁護人の仕事じゃないし。無罪になったけど民事訴訟で……という展開はあり得るかな(それ何てO.J.シンプソン?)。 「ラリー・キングの番組」で本当に本人が登場。この番組の中で言われた「テッド・ホフマンは立派に務めを果たしています。弁護人の働きがなければ司法制度は機能しないのです」という台詞がひじょうに良かったと思う。内容だけでなく、言ったのが検事のミリアム・グラッソであるという点が良い。法廷の中では反対の立場で争っていた二人だが、より大きなシステムの中で捉えた場合、グラッソとホフマンは真相を解明するという共通の目的のために、逆の立場でお互いに全力を尽くす戦友のように見える。現実の刑事裁判でも、このような台詞を聞いてみたいものだと思った。 ところで、IMDbのラリー・キングのページを見てみると、本人役での出演回数がすごい。こんなにたくさん出てたのか~~。最近のでは「アグリー・ベティ」や「クローザー」、Law & OrderもCIとTBJに出ているし、懐ドラだと「マーフィー・ブラウン」など。 * [[http://www.imdb.com/name/nm0005092|Larry King]] (IMDb) さて初回放映時、この21章と次の22章は2時間番組として一度に放映され、その翌日にフィナーレの23章が放映されたとのこと。これまでのまったりしたスローな描写から一転し、たたみかけるように真相に近づいていくテンポの良さが心地良かった(疲れるけど)。 --- //Yoko (yoko221b) 2008-05-25// [<>]