Without a Trace - Season 3, Episode 15 ====== #62 Party Girl ====== * 邦題:「10万ドルの価値」 * 脚本:Amanda Segel Marks * 監督:Rob Bailey * 初回放映:2005-02-17 ---- ===== 事件概要 ===== ==== 失踪者:チェルシー・プリンス ==== 有名人のチェルシー・プリンスが、パーティ会場からの移動中に襲われて失踪、運転手は重傷を負った。チェルシーは亡くなった両親から莫大な財産を受け継ぎ、美貌と財産とファッションセンスで少女たちの憧れの的であったが、同時に奔放な生活態度をよく思わない者たちも多かった。 その後、チェルシーの拘束された姿を映した動画がインターネットに流される。ウクライナのサーバーを経由して匿名化しているため、身元がすぐには突き止められない。このようなやり方は、身代金目的よりも個人的な復讐と考えられたため、チェルシーの交友関係が調査された。 誘拐の数週間前、チェルシーが出版した本のサイン会が開かれ、そこに不審な男が来たことがわかる。男は「妹はチェルシーに憧れて何度もファンレターを出したのに、おまえは無視した。そのせいで妹は自殺した」とチェルシーを非難し、その後からチェルシーの様子が変わっていったらしいことがわかる。 その後、チェルシーはかつての担任教師のもとを訪れ、悩みを打ち明けていた。遺族のためにせめて何かしたいと考えて10万ドルを贈ろうとしたが、かえって怒らせてしまったという。チェルシーは「その子が何を考えていたか、どうすればその子を救えたかを知りたい。そして同じことを繰り返さないようにしたい」と言って手紙を渡し、その学校で、子どもたちに本を読み聞かせる活動を始めていた。 自殺した少女の身元がわかり、電話の通話記録から、その少女の兄ダグ・ライネッカーと運転手が共犯だったことがわかる。だが運転手は監禁場所を知らなかった。 その一方、インターネットの匿名サイトでは「チェルシーの生死を決める投票」が始まっていた。チェルシーの広報担当リズの呼びかけで、いったんは「生」の票が伸びるが、その後「死」への投票が不自然な伸び方をし始める。ダニーは、ダグ本人が殺害を正当化するために自分で大量投票をしているのではないかと思いつく。調べてみると、オルバニーのネットカフェから「死」への大量投票があった。 大量投票した人物は、そのネットカフェにワイヤレスで接続していた。接続可能な地域と動画に映された手がかりから場所を絞り込む。サイトでは投票が締め切られ、チェルシーが手首を切られる場面が生中継され始めるが、マローンらが駆けつけてチェルシーは無事、ダグも逮捕された。 ---- ===== 感想 ===== 今回の失踪者チェルシー・プリンスは、いわゆる「軽薄なハリウッド・セレブ」がモデルになっているというか、彼女たちのパロディのような存在のようだ。ビデオクリップに登場するイラク戦争へのコメントはブリトニー・スピアーズが元ネタらしいが、多くの部分はやはりパリス・ヒルトンだろう。チェルシーの本も、パリスの本に装丁を(内容も?)似せているのではないかと言われている。また、このエピソードの初回放映日はパリスの誕生日だったとか。 パーティーとパパラッチの浮かれた日々を過ごしていたチェルシーだが、チェルシーの関心を得られずに追いつめられていった少女のように、チェルシー本人も、ダグが来る以前から何かに追いつめられている部分があったのだろうか。 自分の言動が原因で人を死なせてしまったことがわかり(少女の自殺は、かならずしもチェルシーの責任ではないように思えるのだが)、何とか償いをしたいと思ってお金を渡し、かえって怒らせてしまう。CSIにも同じような話があったっけ。「結局金だろ」みたいな気持ちではなく、本当に償いをしたいと思い、他の方法を知らないためにそうしたのだろうと思う(思いたい)のだが、金を渡された方にしてみれば、それで怒るなという方が無理だ。結局その10万ドルが運転手を共犯にするために使われてしまうわけなのだが……。 気になるヴィヴィアンの病気については、薬をのむところや、現場で苦しそうにしているところを見られている。あ~どうなるの~。 それはそうと、チェルシーの(元)ボディガードがスキップ・オブライエンというのにびっくりですよ! CSIのオライリー刑事だった時は巨大だったのに、別人のように痩せていた! えーと、CSIへの出演は、シーズン4の「喪失 傷だらけの屍」(2003年10月)が最後で、このエピソードはその1年4ヶ月後ということになる。その間にいったい何があったのだろう。 --- //Yoko (yoko221b) 2008-01-27// [<>]