BONES - Season 1
ゴミ集積場に不法投棄されていた冷蔵庫から、白骨化した少女の遺体が発見される。歯の治療跡から、被害者はマギー・シリング19歳と判明。11ヶ月前に失踪し、両親に身代金が要求されたが突然犯人からの連絡が途絶え、それきりになっていた。
ブレナンのもとには、かつての指導教官で恋人だったマイケル・スタイアーズが訪れる。ブレナンは、被害者が手首を疲労骨折していたことから、両手を拘束されていたと判断するが、副甲状腺機能亢進症で骨がもろくなっていたことが原因である可能性もあり、マイケルは異なる見解を述べる。
被害者の内臓からは致死量のヒドロモルホン(医療用ヘロイン)が検出される。マギーはドラッグの問題を抱えていたが、ヒドロモルホンは摂取しておらず、甲状腺の病気で処方された記録もなかった。だが主治医の話から、マギーが病院の事務長コステロ(すでに解雇済み)からひそかにドラッグを買っていたことがわかる。
コステロの自宅を訪ねるたブースは、冷蔵庫が新しいことに気づく。その下の床についていた跡は、捨てられていた冷蔵庫と一致。地下室からはSMプレイに使う拘束具などが発見され、コステロとその夫はマギーの誘拐殺害容疑で逮捕される。押収された手錠はマギーの骨の跡と一致したが、2人は「合意の上でプレイをしただけ」と主張する。
ブレナンは、マギーが手足を縛られたまま長期間監禁されていたことを骨の状態から証明。鎮痛剤として医療ヘロインを投与し、量を増やしたためにマギーが死亡したと思われた。ブレナンは、マイケルが弁護側の鑑定人になったことをブースから知らされる。
コステロ夫妻は起訴され、ブレナンも専門家として証言することになる。検察側の陪審コンサルタントは、ブレナンに対し「専門用語を並べるのは止めて、陪審員にアピールして」と細かく指示する。その指示に反発するブレナンはいつもの口調で専門的な話を並べ立てるが、弁護側の証人となったマイケルはブレナンの証言をあげつらい「ブレナン博士は先入観を持って事件を鑑定し、データを多用して問題を複雑にしすぎている」という見解を述べて陪審員たちの共感を得る。
検事はもう一度ブレナンに証言させ、ブースの提案を容れてブレナンに両親の失踪のことをしゃべらせる。ブレナンはそれに応えてマギーが縛られて衰弱し死んで行った様子を具体的に描写し始める。コステロ夫妻はその証言を聞き、死刑判決を逃れるため取引に応じる。
ブレナンの元彼、なんてのが突然出て来てびっくり。しかも元指導教官ですって? うーん、でも何というか、ブレナンが惚れそうなタイプには見えなかったなぁ……もっと年上の方が好みかと。
以前のエピではザックに「あまり被害者に思い入れないように」と忠告していたブレナンだが、今回は彼女自身が自分の気持ちを箱に入れて封じることができない様子だった。こういったキャラクターの揺らぎは、シリーズ初期にはつきものなのかな。
法廷の場面では、何だかすごい違和感を感じてしまった。Law & Orderの見過ぎかなぁ。比べるものじゃないのはわかっているんだけど。それに、ブレナンは自身が流行作家なのだから「小説に使うような語彙でしゃべれ」とアドバイスすれば事足りるんじゃないのかと思ってしまったわ。まぁいいか。法廷の場面で陪審員が求めていたのはドラマで、それはそのまま視聴者が求めていることであり、それを「BONES」的に表現すると、ああならざるを得ないのだろう。
— Yoko (yoko221b) 2008-09-15