BONES - Season 2, Episode 9
「森の中で子どもたちが宇宙船と宇宙人を発見した」と通報がある。それは実際にはタンク上の密閉容器で、中で死亡していたのは5年前に誘拐された双子の少年だった。誘拐したのは「墓堀人」と呼ばれる連続誘拐犯。誘拐した被害者を地中の密閉空間に生き埋めにし、身代金を払えば場所を教えて救出させるが、払わなければそれきり居場所はわからなくなるという。
ブースとブレナンは、「墓堀人」に詳しいK&R(営利誘拐事件の専門家)のトーマス・ベガに話を聞く。ベガは元FBI捜査官だったが、FBIの身代金拒否の方針に疑問を抱き、独立してK&Rを始めたのだった。「墓堀人」に関して長年調査を続け、著作も出し、ネットを介した接触もしているという。
被害者のうち、マシューには他の被害者と同じくスタンガンで襲われた形跡があったが、ライアンにはなかった。また、ライアンの怪我は自動車事故の特徴を有していた。「墓堀人」の要求は24時間以内の送金だったが、タンクの酸素量から算出された酸素量では、生存は12時間が限界。マシューの誘拐現場にライアンが来合わせたため、しかたなく2人ともさらい、その結果酸素が足りなくなったという可能性が生じる。マシューの死因は窒息だがライアンは失血死。兄弟に空気を残すため、自分で頚動脈を切って自殺したのだった。
だが捜査の途中、ブレナンは駐車場で「墓堀人」に襲われ拉致される。たまたまそこへ来合わせたホッジンスも一緒に連れ去られ、ブースのもとへは800万ドルを要求するメッセージが届けられる。
「墓堀人」からのメッセージを受け取ったベガらは、要求額が大きすぎることを不審に思うが、ジャックの実家は米国でも屈指の大企業カンティリバーの後継者であり、身代金を用意することは可能と思われた。しかしカンティリバー社は「生存の証明がなければ身代金は出さない」という方針を取っており、たとえオーナーであっても例外は認めないという。ブースらはケント事件の証拠を調べ、「墓堀人」の手口にアプローチする。
一方、地中に埋められたブレナンは、コンパートメント症候群に苦しむホッジンスの足を切開して応急処置をする。ホッジンスは周囲の土を分析し、自分たちが埋められている場所を調べる。ブレナンは壊れた携帯電話を車に接続し、短いテキストメッセージをかろうじて送れるだけの準備をする。ホッジンスは場所の手がかりとして「6 7 16 M1.4」というメッセージをブースの携帯電話に送信。
彼らは解読に頭をひねるが、やがてザックが「6 7 16」は炭素・窒素・硫黄の元素番号であり、石炭を含む土を示していることに気づく。「M1.4」は石炭に含まれる有機物の特性を表しており、そこから2人のいる場所が1箇所に絞り込まれる。だが予定の時間は過ぎ、2人分の空気はもはや尽きているはず……。
その頃、ブレナンとホッジンスはスペアタイヤを切って空気を搾り出し、カメラの電池と防腐剤のソーダ灰とリチウムを使って炭酸ガス吸収装置を作り、酸素を発生させて窒息を免れていた。最後にブレナンはエアバッグの爆薬を破裂させ、車外へ脱出することに成功。現場を探し当てていたブースに救出される。
ブレナンとホッジンスが冒頭でいきなりGrave Danger!
この場面、予告編で見たので知ってはいたが、冒頭から来るとは思っていなかったのでびっくり。
ここで2人が死ぬわけないというのは、現在のシーズンを見ればわかることなので「どうやって助かるんだろう?」と興味しんしんで見ていた。酸素の補給方法や土の分析、暗号の内容などが「これぞスクインツ!」という物であったことも良かったと思う。このエピも、骨不足といえばそうなのだが、面白かったのでこれは良かった。
ホッジンスとアンジェラの恋愛、私はどちらかといえば「反対」の立場だが、今回のエピに限って言うなら、この2人の関係があったおかげで、ホッジンスの人物描写がぐっと良くなった感があるのは確かだ。
で、結局「墓堀人」の正体はわからないまま、なのね。ベガじゃないのかな。妙にシンパシーというか一体感を抱いている風だったし、ブースが「俺の相棒が死んだらお前(ベガ)を殺してやる」と言った時「ブースも疑っている?」と思ったのだけど――。まぁ、でも今回敢えて明らかにしなかったことで、再登場の可能性を残しているのかもしれない。後日談があるなら、犯人はベガ以外、というか「ベガを疑っていたらベガが埋められちゃった!」みたいな展開を希望。
撮影大変そう…でも掘り出された時ホッジンスはかなり砂まみれだったけど、ブレナンは顔も髪もあまり汚れていなかったな。どの場面から本人で撮影してたんだろう。
— Yoko (yoko221b) 2008-10-17