BONES - Season 2, Episode 19
畑の真ん中に人体が激突。骨量が少ないことから、長期間宇宙に滞在した経験を持つ宇宙飛行士であると考えられた。そこから絞り込み、被害者はカル・ハワード大佐と判明。骨量の減少が原因で、現在は飛行士ではなく後輩の指導に従事していた。
大佐が乗っていたセスナ機は格納庫にあり、争った様子や血痕などは見つからない。ブースとブレナンは、大佐に指導されていたアダムス大佐に話を聞き、大佐がSTC(宇宙旅行連合)と接触があったことを知る。STCは大富豪を相手に「将来の宇宙旅行」を売り込んでいる団体だが、異星人(ビジター)の存在と政府の陰謀を信じる怪しい団体でもあった。大佐はもう一度宇宙を飛びたいと思って自分からSTCに接触したものの、しばらく前に「気が変わった」と言い関係を絶ったという。
ブレナンは大佐の骨を精査し、骨にイシサンゴが移植されていることに気づく。大佐は、イシサンゴのカルシウムで劣化した骨を補強する手術を受けていたのだ。その手術をした医師の話では、骨の回復は順調で、次のミッションではまた宇宙に行ける可能性が高かった。
一方、サローヤンは被害者の衣服の裂け方に不自然な点があることに気づき、アンジェラに分析を依頼していた。アンジェラが3D画像で復元した結果、大佐の身体は幅の広い大きな刀のような物で何度も切られたことがわかる。しかも刃の速度は人力では不可能なレベルで、複数の攻撃をほぼ同時に受けていた。ブレナンは、凶器は飛行機のプロペラではないかと思いつく。
改めて調べた結果、格納庫の床には大量の血を洗い流した痕跡があり、アダムズ大佐の飛行機のプロペラが損傷していたことがわかる。ハワード大佐はアダムズに「次のミッションで復帰できるかもしれない」と話し、アダムズはショックを受けた。その場にいたアダムズの妻コリーンは、夫のポジションを奪おうとしたハワードに怒り、彼を叩く。ハワードはよろけ、そこには運悪くプロペラが回っていたのだった。
畑に人間が墜落してクレーターを作る、という場面から始まってUFO系SF風味のストーリー展開に。BONESは一応「法医学サスペンスドラマのはずなのだけど、SF要素に違和感がない。といっても、事件の真相は「突き飛ばしたら死んじゃって、怖くなって死体を捨てました」というシンプルなもの。そこにたどり着くまでのあれこれの方が面白かったな。アブダクティのグループとか、ブースとブレナンの無重力遊泳とか……。ホッジンスは宇宙旅行のチケットを買ったらしいが、本気なのだろうか?
「BONESの」エピソードとしては、イシサンゴの移植という耳慣れない治療法に興味を引かれた。そのために骨の中にインプラントを埋め込んでいるのだが、それをX-ファイル系のモチーフともっと関連させた方が面白かったような気がして、そこが少々惜しかった。
アダムズ大佐、どこかで見たと思ったら「24」に登場する中国勢のひとりか! 言われてみれば同じ顔なのに、印象が全然違う!
さてホッジンスとアンジェラは……何やってるんだろうこの2人。結婚するのしないのでフィナーレまでグダグダするのはちょっと勘弁してほしい。