Table of Contents

BONES - Season 2, Episode 21

#43 Stargazer in a Puddle


事件概要

チェルシー・コール

廃屋の地下の水路で子どもらしき遺体が発見される。体格や骨の状態から、10歳前後の少女と思われたが、アンジェラは「高齢の女性ではないか」と言い出す。もう一度調べ直した結果、脊椎や鎖骨等の状態から高齢者の特徴も発見される。被害者は早老症だったのだ。遺体の首の骨には、1日に何時間も上を見上げていたような痕跡が残っていた。

アンジェラの似顔絵から、被害者はチェルシー・コールという22歳の女性と判明。第2次性徴の阻害と老化が同時に起きる症状だったため、子どもの体格のまま老化していたのだ。さらに精神遅滞障害もあり、精神年齢は6歳程度だったという。チェルシーの自宅を訪ねたブレナンは、星空の絵が何枚もあることに気づく。チェルシーは毎日、何時間も空を見上げて絵を描いていたのだ。

現場の泥からはホウネンエビが検出されたため、ザックとホッジンスはスパムとシーモンキーを使って実験し、エビが人肉を食べることを確認。エビから検出した毒物から、チェルシーはネビラピンという薬物の過剰摂取で死亡したことがわかる。それはHIVの薬で、チェルシーの母親が服用していたものだった。

ブレナンは娘を殺害したシンシアを非難するが、その後、父親から渡された母からのビデオレターを見て「愛ゆえの選択」であったことを知る。シンシアはHIVに感染し、薬が効かず「娘より先に自分は死ぬ」と確信した。娘に里親は見つからないと思い、自分の薬を与えた。遺体を運ぶ力もなかったため、「安らかに眠れるように」と深い水底に遺体を沈めた。だが皮肉にもその直後に薬が効き始めたのだった。

ギャレット・ディレイニーおよびロバート・カービー

(「過去からの告発」の続き)

マックス・キーナンがブレナンのオフィスを突然訪問。アンジェラとホッジンスの結婚をブレナンの結婚と間違えてやって来たのだ。キーナンはその場でブースに逮捕されるが、彼が持っていた「アート・マクレガー」名義の身分証明書は完璧。キーナンの指紋データは、なぜかFBIの記録から削除されていたため、ブースは「人違い」として釈放せざるを得なかった。カービー副長官が、キーナンを殺害するためにわざとデータを消したものと思われた。

その後、キーナンが過去の事件で負傷し、その時の血痕の付着した証拠物件が地元の警察に保管されていることがわかる。2人のDNAは一致し、ブースは格闘の末キーナンを逮捕。


感想

予告を見た時は「小児性愛者の話か……」と、ちょっと気が重かったのだが予想に反した内容。シンシアの選択は間違っていたし、したことは犯罪には違いないのだが、やはり彼女を非難する気持ちにはなれなかった(ヘルパーの件は別として)。タイトルの “Stargazer” が表していた光景を想像すると涙が出た。邦題の「愛ゆえの選択」も良い。

ブレナンも最初の頃と比べると感情の幅が広がってきたなぁ、としみじみしてしまう。今回パパが逮捕され(ラス兄ちゃんはどうなってしまうんだ~)、FBI高官の不正は明らかになっていくのだろうか。ブレナンの母方の叔母さんたちは、今後のシーズンで登場する予定があるのだろうか。ちょっと楽しみになってきた。

ザックはイラクへ。戦死した兵士の身元確認だろうか。それとも、フセイン時代に虐殺された少数民族の遺骨鑑定だろうか。そういえば、ブレナンも中南米や中東に何度も派遣されていたと言っていたっけ。来季の登場はどうなるのだろう。プロモ写真などにはちゃんと入っているので、イラクに行ったきり降板というわけではなさそうだけど。

そしてアンジェラとホッジンスは結婚式……と思ったら、アンジェラの(本人も忘れていた)結婚歴が明らかに。そういえば、シーズン1の「守りたいもの」で面接を受けた時にそういう話が出ていたっけ。よく考えると、フィジーでその「結婚」をした時も、1年に3週間だけの恋人(「砂漠の恋人」)がいたんだよねぇ。さすがだわ、アンジェラ。

ホッジンスとブースの「付添い人を頼みたい」「ケンカか(against who)?」というやり取りには笑ってしまった。ブースの聞き方があまりにも自然だったので……。

それはそうと、アンジェラのフルネームすごいな。Angela Pearly Gates Montenegro だそうだが、Pearly Gates って「天国の門」でしょ?


使用楽曲

Yoko (yoko221b) 2008-11-03