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BONES - Season 4, Episode 14

#72 The Hero in the Hold


事件概要

トマス・ベガ、シーリー・ブース

ブレナン、ホッジンス、ベガの3名は、連邦判事に呼び出され、誘拐犯「墓掘人」に関する証拠が盗まれたことを知らされる。以前に「墓掘人」を担当していた検事は交通事故で死亡し、ヘザー・タフェットが着任したばかりだった。

その後、授賞式に出かけようとしたブレナンは、墓掘人から「シーリー・ブースを誘拐した。返してほしければ21時間以内に証拠品を渡せ」という要求を受ける。その頃ブースは、どこかに閉じ込められていた。

証拠品を盗んだのはホッジンスだった。彼は自分をはねた車の破片を盗み出し、車種を突き止めようとしていたのだった。ホッジンスは「これは墓掘人につながる唯一の証拠だから、もう少し調べさせてほしい」と主張し、ブレナンもしぶしぶ「8時間だけなら」と了承する。

アンジェラは墓掘人からの電話を分析し、背景の音から発信地が海岸であることを突き止める。ベガの自宅も海岸のそばなのでブレナンはホッジンスとともにベガを訪ねるが、彼はすでに死亡していた。2人は遺体を研究所へ運ぼうとするが、彼らを尾行していたペロッタ捜査官に見つかってしまう。「捜査機関に知らせればブースの命はない」と脅されていたため、ブースの誘拐の件を話すわけにもいかず、ブレナンは証拠品を渡すことにする。

一方、倉庫のような場所で目を覚ましたブースは、軍隊時代の部下で戦死したテディ・パーカー伍長の姿を見る。その「幽霊」の力を借りてハッチを開けたブースは、自分が船の中にいることを知る。しかも、それは漁礁にするために沈められる予定の船で、中には大量のC4爆弾が設置されていた。

ブレナンは墓掘人が指定した場所に証拠品を置く。現場にはカメラが仕掛けられていたため、アンジェラはその信号をモニターするが、途中で波形の変化に気づく。墓掘人は証拠品を確認した後に爆破しようとしたのだ。アンジェラの機転でブレナンとホッジンスは逃げられたが、尾行していたペロッタ捜査官に知られてしまう。

ブレナンは、残る「証拠」であるベガの遺体を調べさせてほしいと要求するが、判事はそれを却下。ブレナンはブースの弟のジャレッドに頼み、ベガの遺体を盗み出してほしいと頼む。遺体を調べたブレナンは、肘に骨折があることから、襲われたベガが応戦して相手を負傷させていることに気づく。そこへ検事のタフェットが現れ、遺体の返還を要求。ブレナンは、検事が肋骨を骨折していることに気づく――彼女が墓掘人だったのだ。ジャレッドはその場でタフェットを拘束し、彼女が密かに作った名義を調べだす。そこで押収した証拠品から、ブースの居場所が判明。ブレナンはヘリで現地に急行する。

その頃ブースはパーカー伍長(の幽霊)とともに、船にあった爆弾で扉を爆破してようやく甲板に出ることができた。パーカーの姿はいつの間にか消え、ブースはヘリに乗り込んで間一髪、爆破を免れる。


感想

「墓掘人」再び!

シーズン2「届かぬ地中の叫び」で未解決のままだった「墓掘人」の事件が、1シーズン置いて復活。前回の話で何となく「この人が墓掘人なんじゃ?」と思わせていたベガ氏が殺害されてしまい、ではいったい誰が……となったところで、連邦検事のタフェットさん登場。えー、この人がそうなんですか!?

彼女ひとりでブースを誘拐して船底に閉じ込めるというのは、薬物を使ったとしてもちょっと無理じゃないのか……? 共犯者がいるのだろうか(それこそベガとか?)。ベガが共犯でないとすると、ベガ殺害とブース誘拐はどっちが先だったのか? 時系列は合っているのか? とか、考え始めるとキリがない部分はあるのだけど、それはともかく物語としては素晴らしい!

ブレナンとホッジンスの時は、いかにもスクィンツといった方法で対処していたけれど、今回のブースも(幽霊の力を借りながら)知恵と勇気と体力で難局に立ち向かう不屈の姿が、本当にブースらしくて素晴らしいエピソードだった。今シーズン、どうも各エピの印象が弱いなという感想を禁じ得なかったところだが、ここに来て「これがBONESなんだ」という主張をどーんとぶつけられた感じ。ラストの墓地のシーンも、良い感じに泣けて、かつ見終わった後には清涼感が残る。今のところ文句なしにベストエピだ。


使用楽曲

Yoko (yoko221b) 2010-04-04