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BONES - Season 4, Episode 20

#78 The Cinderella in the Cardboard


事件概要

ミュリエル・ミッサコス

リサイクル工場で作業員が「段ボールに聖母マリアの姿が浮かび上がった」のを発見。段ボールを取り除けてみると、下からは腐乱した女性の遺体が発見される。被害者が足のつま先の「丈詰め」をしていたことから、身元はミュリエル・ミッサコスと判明。

ミュリエルは少女の頃から花嫁に憧れ、思い通りの完璧な結婚を望んでいたという。死ぬ直前にウェディングドレスを試着していたが、そこで暴君のように振る舞いスタイリストと諍いを起こしていた。

段ボールの印刷から死亡した現場が判明し、そこでミュリエルの携帯電話が発見される。彼女は婚約中でありながら出会い系サイトに登録しており、そこにはホッジンスも登録していた。運営会社の記録から、ミュリエルは殺された晩にオーウェン・スミスという男性にOKの返事をしていたことがわかる。

一方、被害者の頭部を画像で分析していたアンジェラは、タイヤの跡を発見。被害者はSUVに一度はねられ、その後頭部を潰してトドメを刺されたのだ。

オーウェンは身元不明だったが、写真を精査してみると、オーウェンの顔はミュリエルがデートした歴代会員のパーツを合成したものとわかる。そのような画像を作成できるのは、サイトの運営者しかいない。

運営者のカーティスは「自分こそミュリエルの理想の相手」と思ったが相手にされず、冷たく拒否されたため彼女を轢き殺したのだった。


感想

グロ~。今回は、遺体の状態もひどいが、被害者の描き方もひどい。同情すべき要素をここまで取り除くこともないんじゃないかい? 婚約者や犯人が彼女のどこを愛していたのかも、さっぱり響いてこなかった。

犯人が轢き殺した後、どうやって被害者が段ボールの間に挟まれ、なぜリサイクル工場に送られるまで誰にも気づかれなかったのか、具体的な犯行の様態は例によって不明。そんなこんなで、事件の方は「グロ」以外の印象が残らない。

今回は(も?)事件は単なる添え物になってしまって、前回からの続きのようにブースとブレナンのやり取りを中心にしたラブコメって感じ。ブースとブレナンは相変わらず、くっつきそうでくっつかない、微妙な距離感を維持しているが、シーズン4ともなると、このテンションを維持し続けることに少々無理が来始めているように感じられてしまった。この2人がうだうだしている周囲で、前回はアンジェラとホッジンス、今回はスイーツとデイジーがうるさいうるさい。

ウェディングドレスを試着するデイジーが出てきた瞬間、一緒にいた男性はデイジーの兄弟か、他の女性の婚約者か、どちらかだろうと思ったらやはり……。ブレナンは「男性と一緒にウェディングドレスを試着しているデイジー」を見かけただけで、それは必ずしも「デイジーがその男性と婚約している」ことを証明しないと思うのだが、そこで一足飛びに結論を出してしまうのが釈然としないというか何というか。科学者ならまず事実を確認するのが先だろうと(あるいは作家にしては想像力がなさすぎだと)言いたくなってしまった。


使用楽曲

Yoko (yoko221b) 2010-05-03