マックス・アラン・コリンズによる小説版CSI第1弾。グリッソム、サラ、ウォリックはホテルで起きた射殺事件を担当。キャサリンとニックは、建設現場で発見されたミイラ化した遺体の事件を担当。この2つの事件に、実は意外なつながりがあった。
最初のうちは、現場捜査の描写が何となくとっつきにくかった。テレビで見る時は映像の力が大きいんだな~と、改めて認識。ドラマを思い出しながら、足跡の取り方を思い浮かべたりしたのだが、どうもイマイチ。
でも、キャサリンの事件とグリッソムの事件、被害者の撃たれた銃弾の痕跡が同じだった、というあたりからだんだん面白くなった。しかもFBIのカルペッパー捜査官まで登場! 1stの最後の事件のことにちらっと触れていたので、時期的には2ndの頃なのだろうか。で、このカルペさん、何しに出て来たのかよくわからないまま中途半端に退場したなあと思っていたら! 終盤でこうきたか~。
ドラマのイメージが巧く生きていて面白かった。でも、この2つの事件を結ぶ物が何だったのか……つまり、犯人がDingelmannを見かけて殺したその日に、昔の事件の遺体が発見されたのは、偶然だったのかな。そこらへんに、もうひとつドラマが欲しかったような気がする。
— Yoko (yoko221b) 2005-03-19