CSI - Season 1
“Blank. What does that mean?” & “We have nothing.”
グリッソム、キャサリン、サラ担当。1話(Pilot)のロイス・ハーモンと同じ手口で男が殺害された。自殺に偽装しているが傷口や抵抗した跡から他殺と判明。ハーモンとランプラーは1年違いで同じ誕生日だった(ランプラーの方が年上)。現場にあったテープが逆回転だったこと、封筒に切手が逆に貼ってあったことと合わせて、キャサリンは「逆に戻れ」というメッセージを読み取る。
「遺書」のレコーダーには二人の指紋が重なって残されていた。ひとつはゴムの腕を作ったポール・ミランダのもの、もうひとつはグリッソムのものだった。グリッソムはゴムの腕を買った客を追跡しようとするが、客の記録は残していないという。
ランプラーが殺された後、ATMで彼の金を引き出した者がいた。引き出した男は、防犯カメラの前で不思議な紙芝居をした。「人生は手の中の鳩。しめつければ窒息する。手を緩めれば逃げていってしまう」と。その男を捕らえて聞いてみたところ、頼んだ男の人相はポール・ミランダにそっくりだった。ミランダの工房へ行ってみると、そこはもぬけのから。そこに白紙のメッセージが残されていた。
ポール・ミランダについて調べてみたところ、10才の時に父親が死んでいたことがわかった。ポールは、父親が浴室に連れ込まれるのを見たと証言するが、その証言は採用されず、自殺と判断されていた。その事件が起きたのが8月17日。父親が死んだ日に生まれた男を選んで殺していたのだった。
ニック、ウォリック担当。自動車が崖から転落した。中にいた男は重傷を負ったが命は無事。
車体の跡と走り去った足跡から、ニックは運転者が同乗しており、事故後に友人を見捨てて一人で逃げたと推理し、消えたドライバーを探そうとする。ウォリックはゆっくり歩いた別の足跡から、強盗事件であると推理。どちらが正しいか、二人は賭けをすることにした。時計、指輪、現金がないことからウォリックは自説への自信を深める。ニックは車のハンドルに残された指紋から、運転席から逃げた者がいることを確信。だんだん掛け金が増えていく。
意識を取り戻した男に聞いてみると、運転していたのは怪我をした男本人で同乗者はいなかった。現金や時計などはビリヤードで負けて取られた。飲酒運転でハンドルを切り損ねた事故で、自分で運転席から後部座席に移り、ベルトを締めたために命拾いをしたのだった。不審な足跡は事故前からあったもの。……というわけで、賭けは引き分け。
グリッソムのもとには第1話の事件の再現が訪れるが、ニックとウォリックにも、1話以来のライバル関係が到来。この二人が組むと、競争心むき出しになるんだね。二人が掛け金を増やしているのを見る、お医者さんの面白そうな表情もナイス。
ミランダがグリッソムに「どうして、この仮住まいへ?」と聞くシーンがある。最初、その「仮住まい」という表現が、ラストで空き家になっていたことと結びつくのかなと思い、グリッソムが気に留めていない様子なのを不思議に思っていた。だがスクリプトで確認すると、ただ “humble abode” (粗末な住居)と言っているだけだった。伏線ってわけでもなかったのか。
終わりのほうで「ポール・ミランダ」を検索したサラが「42歳」と言っているけど、42歳のはずはない。58年8月17日生まれのハーモンが41歳で57年生まれのランプラーが43歳なら、59年の事件当時10歳だったミランダは51歳くらいになっているはず。このプロフィールも偽者ということだろうか。
それにしても、こんな理由で殺されるなんて嫌だなぁ。こんな理由でなくても嫌だけど。
— Yoko (yoko221b) 2004-02-10