CSI - Season 1
It took five people to kill him, but it would only have taken one person to save his life.
全員で担当。飛行機のファーストクラスで男が死亡した。10人いた目撃者は、死んだ男が突然暴れ出したと言う。本来は航空局の管轄だが、係官は朝まで来ない。グリッソムらは全員で、事件が彼らの手を離れるまでに死因を解明しようとする。
ニックは遺体と衣服を調べ、背中を蹴られた跡があること、手に防御創があること、死亡時に発熱していたことを知る。キャサリンとウォリックは目撃者から事情を聞く。死んだ男は機内を歩き回ったり、前の乗客の座席を蹴ったりと、不審な行動が多かったという。だが、乗客も乗務員も何かを隠している様子。サラとグリッソムは機内を調べ、当時の状況を再現しようとする。
遺体を調べた結果、その男が原因不明の脳炎を患っていたことが判明。発熱や異常な行動はそれが原因と思われた。男が暴れ、扉を開けようとしたため全員で取り押さえ、恐怖により暴走して全員で殴り殺してしまったのだ。だが死体が見つかったのは扉から3メートルも離れた所。男が扉から離れた時点で危険は去ったはずなので、正当防衛は成立せずこれは殺人だとグリッソムは主張するが、保安官は立件せず連邦航空局に任せることにした。航空局は乗客の言い分を認め、事件ではなく事故として処理。
CSIの面々は事件報道を聞きながら、自分ならどうする? という話をする。ウォリックは彼らに理解を示すがサラは自分なら殺さないと言う。ニックはわからない。キャサリンは子どものためなら戦う。だがグリッソムは「誰か一人でも、彼の身体の具合を気にかけてやれば、死なずにすんだだろう」と言う。
飛行機のトイレの中で「タンパク質」を発見したグリッソムとサラの会話……。「飛行中のセックスは快感を増す」というのが、グリッソムが雑誌の論文で得た知識。“Applied Psycho-Dynamics in Forensic Studies”(精神力学と法医学)という雑誌だそうだが……なにげに怪しいタイトル。だが、その後に実践知識を披露するサラ、大胆。この師にしてこの弟子……いや、ちょっと違うか。
錯乱して扉を開けようとした男を止めようとしたのは、正当防衛。だが、その危険がいつの時点でなくなったか? という判断は難しい。しかし狭い機内で(ファーストクラスは乗ったことないけど)3メートルというと、かなり距離がありそうな気もする。グリッソムの言葉が、乗客たちに届くことはあるだろうか。
— Yoko (yoko221b) 2004-02-17