CSI - Season 1
Scientists learn through experimentation, right. Sometimes we need to see it to belive it.
グリッソム、キャサリン、ニック担当。陶器店に泥棒が入り金庫が破られ、死体が発見された。金庫破りに使われたのは珍しいプラズマ・トーチだった。以前にも同様の手口の事件があり、その時に逮捕されたのが被害者のジョセフ・フェルトン。フェルトンは、相棒のハンソンが金庫を破ったと証言して不起訴になり、ハンソンは先月出所して現在はベガスに住んでいるが、事件当時はカリフォルニアにいたという。
現場の店からは、21年前に4歳で誘拐されたメリッサ・マーロウの指紋が発見された。古い指紋であるため事件とは無関係と思われていたが、メリッサの写真を加工して成長した姿を作ってみると、それは被害者の娘タミー・フェルトンにそっくりだった。ジョセフ・フェルトンの妻マーラは、当時メリッサのベビーシッターだった。誘拐されたまま、犯人に娘として育てられてきたのだった。誘拐の事実を知って殺したのかもしれないという疑いも生じた。精神科の医者は、メリッサは誘拐当時4歳なので昔のことを覚えているかもしれない、また社会に適応できない人間になっているかもしれないと示唆する。
被害者の傷口からは、黄色い塗料と光る鉱物が採取された。分析した結果、その鉱物はウラニウムとわかる。危険性がわかる前には、酸化ウランがペンキや釉薬などの添加剤に使われていた。ニックは陶器店に行き、ガイガーカウンターで凶器の人形を発見した。タミーの家から発見された手袋にやはりウラニウムが付着し、指紋からタミーが使用したことも明らかだった。
メリッサの両親はタミーに弁護士をつける。タミーは「殺したのはメリッサよ」と言って二重人格を症状を示し、キャサリンの同情を誘う。メリッサの両親が保釈金を払ってメリッサ=タミーは釈放されるが、その直後にダレン・ハンソンとともに逃亡。誘拐の事実を知らせたのはハンソンだった。マーロウ夫妻は逃亡を手伝ったため逮捕される。
ウォリック、サラ担当。居間に座っていた女性の身体がすっかり燃え尽きて灰になったが、家は燃えていなかった。サラは人体の自然発火を疑うが、ウォリックは自然発火などありえないと言う。
燃え残った足首が切断でなかったこと、夫婦仲が良く動機になりそうな事実もなかったこと、人間の脂肪以外に燃えやすい物がないこと、イオン探知機でも炭化水素が発見できなかったことなどの証拠はことごとく自然発火説に合致する。
ウォリックは豚を使って再現実験。タバコの箱があったこと、灰から睡眠薬が検出されたことから、タバコの火がナイトガウンに燃え移ったと仮定。実験の結果、脂肪がロウソクのロウの役割を果たしてじわじわと燃え尽き、ロウソクの芯の役割を果たしたナイトガウンの切れ端が燃え残り、事件の状況が再現された。
原題の “Face Lift” は、顔の若返り術や美容整形などを表す言葉。部屋の模様替えや商品のモデルチェンジなどにも使う言葉のようだ。メリッサの顔は逆に、老けさせたわけだけど。
誘拐された子どもが犯人に育てられていた……という事件、実際にあるらしい。最近ニュースで見たが、やはりアメリカの話で、放火された家から行方不明になった子どもが、放火犯の娘として何年か育てられ、数年後に発見されたという事件があった。
人体の自然発火……サラ、本気? とか思いながら見てしまった。しかし調べてみれば「睡眠薬と寝しなの煙草」という結果。オカルト本で「自然発火」と言われている事件も、実はこの2つの組み合わせで起きる事件が多いようだ。燃えるものが近くにあり、かつ本人が熟睡(あるいは泥酔)して火に気が付かないというケース。部屋の損傷が少ないのは、空気の循環がないことや、コンクリート等の燃えにくい建材が使われているため。イオン探知機が空振りに終わった時の、ウォリックのがっかり顔とサラの得意げな顔は、好対照で面白かった。
ところで、被害者の夫が警察で話を聞かれているとき、原語では “Ten hours later” と言っていて字幕も「10時間後」になっているのに、吹き替えではなぜか「8時間後」になって、睡眠時間を2時間減らされていた。なぜこういう所が変更になるのだろう? DVDで見る時は、デフォルトの「英語音声+日本語字幕」から音声を吹き替えに変えて、字幕はそのままにすることがよくあるので、こういう所が変わっていると、何だか気になってしまう。
— Yoko (yoko221b) 2004-03-12