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CSI - Season 2, Episode 21

#44 Anatomy of a Lye


Aristotle said something about the whole being more than the sum of its parts.

事件概要

公園の死体遺棄事件

グリッソム、サラ、ブラス警部担当。公園で遊んでいた子どもが、土に含まれていた化学物質で手に火傷をした。危険物質を除去する途中で、苛性ソーダに浸された男性の遺体が発見される。傷を調べた結果、その男性は自動車にはねられ、即死せず事故から48時間後に死亡したことがわかる。治療した形跡はなかった。

グリッソムとサラは被害者ボブが夜間に通っていた大学の写真学科へ行き、道路で危うく車に轢かれかけ、その場所で自動車の破片を発見する。被害者がはねられた場所はそこと思われたが、血痕も清掃した形跡もなかった。グレッグはその破片から車種はSクラスのメルセデスであることを突き止める。そのタイプの車は、ネヴァダ州では5台だけ売られており、オーナーの一人ウェストン弁護士は盗難届を出していた。車は解体業者の工場に運ばれて分解されていたが、グリッソムはパーツをすべて回収。車のパーツを調べた結果、前方に血だまりがあり血液(被害者のもの)が少しずつ落下していたこと、そしてキーをこじ開けた形跡がないことがわかる。

ウェストン宅のガレージの床には、漂白剤の跡があった。また、代わりに借りた車は、しばらくの間路上に駐車されていた。被害者の身体にあったガラスの傷が上半身だったこと、血が車内にしかなかったことから、被害者は頭から車に激突し、ガラスを突き破って車の中に血を滴らせ、そのままガレージの中で放置されてゆっくりと死を迎え、それから苛性ソーダとともに公園に埋められたものと思われた。車から発見された携帯電話から、瀕死の被害者が911に電話した記録が残っており、ウェストンの犯行が裏付けられた。ウェストンは法律事務所に採用されたばかりで、飲酒運転でキャリアを傷つけたくなかったための犯行だった。しかし被害者の遺書が発見され、自殺であったことが判明。正直に処理していれば無罪になった事件だった。

砂漠の溺死事件

ニック、ロックウッド刑事担当。若い女性がディアブロ渓谷で死亡していた。検死の結果は溺死だが、周囲に水はなかった。その女性ステイシーは、婚約者のマットによると、スポーツトレーナー試験のためのトレッキングに出かけたとのこと。マットの家のプールには血の痕があり、近所の住民が言い争うような声を聞いていたという情報もあったが、それはトレーニングだという。

ステイシーの体内にあった水は、自宅のプールや水道水とは一致しなかった。また、身体の下にあった石は玄武岩で、通常はもっと高度の高いところにしか落ちていないはずのものだった。

ニックとロックウッドはステイシーのトレッキングルートを辿り、男物のダウンジャケットを発見。ポケットには地図が入っていた。ジャケットはマットが貸したもので、地図も元はマットにメールで送られたものだった。その地図プリントを精査した結果、地形に変更を加えた形跡があった。また、遺体とともに発見されたニクバエの幼虫は、冷気に晒されたため発育していなかった。マットは自分の記録を破られたくなくて地図に手を加えていた。そのおかげでステイシーは予定外に急な斜面を登る羽目になり、運悪く集中豪雨に遭い、雨水で溺死したのだった。

?事件

キャサリン、ウォリックが担当し、公判での証言のために出廷。


感想

キャサリンとウォリックは公判のためお休み。でも少しの登場時間の間に、ウォリックは玄武岩、キャサリンは車のキーについて有益な情報を残して去って行ったというのが、何だかかっこいい。この二人がいなかったのは、翌週の事件のロケのため?

タイトルの “Anatomy of a Lye” って、どこかで聞いたことがあるような気がして探してみた。多分下に表示されている(はずの)Anatomy of a Lie: The Truth About Lies and Why Good People Tell Them のもじりだと思うんだけど……。読んでないのでどういう関係があるのか、よくわからん(語呂合わせ以上の関係はないかも)。この話の方は Lie(嘘)じゃなくて Lye(苛性ソーダ)なのね。

ニック担当の事件、婚約者は本当に記録を破られたくなかっただけなのかなぁ……。トレーニングのかけ声だというのが実は本当に争っていた声で、彼女が途中で事故に遭うことを期待しての地図改変なんじゃないかという気がしないでもない。でも証明はできないんだろうけど。


単語帳

Yoko (yoko221b) 2005-02-20