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CSI - Season 3, Episode 6

#52 The Execution of Catherine Willows


It's not up to you whether he lives or dies. Case has no face.

事件概要

少女連続殺害事件

連続殺人の罪で死刑判決を受けたジョン・マーザーズの刑が執行された直後、刑の延期が決定されてマーザーズは蘇生された。当時マーザーズの事件を担当したのは、まだ新人だったキャサリンだった。

3件の連続殺人のうち、最も有力な証拠が得られたのは、3番目の被害者シャーリーン・ロスの事件だった。マーザーズは被害者が在籍していた西ラスベガス大学(WLVU)の警備員だった。キャサリンは、被害者が包まれていたゴミ袋の指紋鑑定を依頼する。だが指紋は発見されなかった。証拠品の陰毛は、保存状態が悪かったため、より高度な設備のあるヴァージニア州の研究所へと送られた。

そんな折、キャサリンはオライリー刑事からの呼び出しを受け、新しい事件の現場へ向かう。マーザーズの事件と同じ手法で殺害され、ゴミ袋に入れて捨てられた少女が発見されたのだ。

一方、グリッソム、サラ、ニックはブラス警部とともに17歳の少女デビー・レストンの失踪事件の捜査に向かっていた。父親は血のついたシャツを着て、泥酔してソファに倒れており、何も覚えていなかった。父親のシャツの血は本人のもの、他にも怪しい点はあったが、ことごとく事件性のないものであることが判明。

単なる行方不明事件と思われたが、キャサリンの担当した事件の被害者が実はデビーであることがわかる。デビーは早期入学の必須科目のため、WLVUの夜間クラスに通っていた。死因、遺体の捨て方、手首を縛る方法、手のひらの青い塗料などは昔の事件と同じだったが、防御創がある所が異なっていた。手の防御創にはガラスの破片、髪には虫と黒い繊維が付着していた。グリッソムは、死後12時間以上経過しているのに、塗料が乾いていないことに気づく。

サラとウォリックは、発見されたデビーの車を調べるが、中はきれいに清掃されていた。ウォリックはデビーの教室へ行く途中、まだ乾いていない塗料を手につけてしまう。犯人は、乾かない塗料を手すりに塗り、水道の近くで被害者が来るのを待っていたのだ。これは、昔の事件当時には解明されていないことだった――模倣犯ならば、当然知っているはずもない。

デビーの遺体から発見された繊維は車の内装のもの、ガラスの破片は眼鏡のものだった。そこから車種と眼鏡の度が判明。また、手首を縛ったベルトから発見された毛髪は、最初の被害者ジャネット・ケントのものだった。模倣犯はマーザーズの方だったのだ。塗料も、シャーリーンの事件だけ成分が異なり、他の事件は(デビーも含めて)同一だった。

コーディ・ルイスは昔の事件当時LVUの大学院生で、今年から美術の助教授として赴任していた。死んだ少女の絵を多く描き、最初の被害者とはデートもしていた。車は繊維から判明したものと同じ車種だった。だが指紋はゴミ袋のものと一致せず車から証拠も出なかった。

鑑定の結果、6本の体毛はすべてマーザーズのものと判明。シャーリーンを殺害したのがマーザーズであることは確実となった。キャサリンは遺族や弁護士らとともにマーザーズの死刑執行を見守る。


感想

タイトルを見て「キャサリンの処刑って、どういうことっっっ!!!」とちょっと動転してしまったのだが、担当した事件の犯人が死刑になる、という解釈でいい……んだよね。もちろんキャサリンが死ぬとは思っていなかったけど、びっくりした。ネヴァダ州では被害者の遺族があんな風に見ている所で執行するのだろうか……ちょっとショッキングなシーンだった。

この事件は構成が緻密で見ごたえがあったと思う。特に青い塗料の使い方が論理的で説得力がある。結局犯人が見つかっていない所がちょっと気になるのだが……だが解決を省いたおかげで、捜査のプロセスを描写する時間ができたようにも思えるので、これはこれで満足。でもできれば続編での解決を希望したい。

空手着や柔道着は英語でも “gi” なのね。知らなかった~。


単語帳

Yoko (yoko221b) 2005-10-31