CSI - Season 3, Episode 10
Magaera, Tisiphone; the three furies. Unceasing anger, vengeance and jealousy.
グリッソム(途中まで)、ニック、ウォリック、ブラス警部担当。ローラースケートをしていた若者2人のそばに、建物の上から人が降って来た。グリッソムは屋上に大量の血と肉片を発見。だが足跡がない。
グリッソムは聴覚の異常を感じて検査へ。ラボに勤務するリーアが、刺青の写真から彫師のサインを発見。その刺青はイカロスの図案で、客の名はジミー・マウアー。
被害者は頭蓋の1/4がなくなるほどの外傷を負っていたが、死因は窒息。首を絞めた形跡はないため、上空の酸素の少ない所で窒息死し、その後屋根にいったんぶつかってから地上に叩きつけられたものと思われた。だが、該当する時刻に上空を飛んでいた飛行機はなかった。
マウアーは定住所を持たず、カリフォルニア、ユタ、ベガスに私書箱を持っているだけだった。足に付着していた黄色い粉は、松の花粉。その松(ピニオン・パイン)の生育する場所から、ポトシ山が浮かぶ。ジミーはそこでパラグライダーをしていたのだ。パラグライダーを教えていたトレーナーは、ジミーを知っていた。前日から車が置き去りになっており、中にはパラグライダーのキャノピー(落下傘)があったが、ずたずたに破れていた。車にはさまっていたメモから写真家のTを訪ね、ジミーといつも張り合っていたフレッドの存在を知る。ジミーのキャノピーに付着していた上皮細胞はフレッドのものとわかる。
当日は、暖かい上昇気流が生じていた。ジミーはそれに乗ってどんどん高度を上げ、15000フィートで酸欠状態になり、窒息死。いつも足を固定せずに飛んでいたので、キャノピーから滑り落ちて最初の現場に転落したのだった。フレッドとトレーナーは、ジミーにお灸をすえるために、わざと飛びにくいキャノピーを用意したが、殺意はなかったと主張。ニックとウォリックは、ジミーが酸素ボンベを使わなかったことを不審に思う。
ジミーの高度計は、実際より2000フィート低い位置を示すよう調整されていた。中の部品からはフレッドの指紋。フレッドは最初から計画してジミーを勝負に誘い込み、成功したのだった。
キャサリン、オライリー刑事担当。バーの駐車場でもみあい、至近距離から撃たれて死亡。被害者はロジャー・エドモンズ。犯人はピックアップ・トラックで逃亡したとのこと。常連だが、その日はいつもと様子が違ったという。発見された薬きょうは、口径50という大きなもの。銃は被害者が購入したデザート・イーグルという大型の銃と判明。被害者の車のナンバープレートには血と体毛が付着していたが、人間のものではなかった。
盗難届けの出ているピックアップ・トラックの持ち主が被害者と同じ通りに住んでいた。トラックの荷台には実の付いたクワの枝。ロジャーの家の庭にはクワの木があった。車の持ち主ブックマンは、やはり近所に住むクラフトが、いつも勝手に自分のピックアップ・トラックに乗っていると言う。クラフトはロジャーと仲が悪く、他の住人ともトラブルが耐えなかった。クラフトはエドモンズのTVケーブルを盗んで部屋に引き込み、エドモンズはそのケーブルを切断していた。キャサリンはクワの枝が何箇所も切断されているのを見て、荷台の枝と切り口を照合する。
エドモンズがケーブルを切り、仕返しにクラフトが木を切る。その仕返しにエドモンズが犬をひき殺し、最後に殺し合いに発展したのだ。クラフトの部屋からはデザート・イーグルが発見された。
今回びっくらしたのは警部! 魚が降ってきた話をするのはいいんだけど、ウォリックを「リック」って呼んでる! こういう呼び方って初めてじゃないのかな。
刺青鑑定の技師? リーアは今回初登場かな。いや専門は別にあって趣味で刺青をしてるってことだと思うのだけど。こういう色っぽいタイプの女性キャラって、そういえばあまり見かけなかったような気がする。
車の盗難届けが出ているのか出ていないのか、よくわからなかった。最初はオライリー刑事が「あの車は盗難届けが出ている」って言って調べるんだけど、その後のシーンでは持ち主に「なんで盗難届け出さない?」と聞いて、持ち主は「ふだん乗らない車だし、気にしてなかった」と答えてる。そのへんの状況やクラフトとの関係から考えると、出してないと考えるのが自然だと思うけれど、だったらオライリーはどこからその車に到達したのだろう?
前回活躍したサラは、残業時間が超過したため現場に出られない。グリッソムも耳の検査で途中からいなくなってしまう。俳優さんも忙しいのかな~。今回のうんちく担当はウォリックとブラス警部。