CSI - Season 3, Episode 12
A coincidence is a scientific anomaly.
キャサリン、ニック、サラ、ブラス警部担当。バードウォッチャーのグループが、人間の眼球をくわえたカラスを目撃。目の状態から、死後48時間以内と推定。巣の中身から行動範囲を割り出し、その中のゴミ捨て場から片目のない女性の遺体を発見する。遺体の周囲には、フライパンや冷凍豆があった。ゴミの中のレシートなどをもとに割り出した地域でゴミ箱を集めて血液反応を調べ、犯行に使われたゴミ箱を特定。だがその家の主人ダニエル・イーストンには心当たりがなく、エイミー・エニスのことも知らなかった。
背骨には外科手術で埋め込まれたインプラントがあり、そこからテキサス州オースティンのエイミー・エニスに到達するが、データベースにエイミーの名はなく、指紋の主はケリー・イーストン、ダニエルの失踪した妻だった。ケリーは5年前に一度失踪し、1ヶ月前に再び戻って来たという。台所には血痕とフライパンが1つなくなった跡があり、冷凍庫には毛髪と冷凍豆(ゴミ捨て場で見つかったものと同じ)があった。遺体が膨張せず、切断面が直線だったことから、遺体はいったん冷凍されていたと推測された。
ダニエルは妻の失踪後5年で家と生命保険を手に入れることになっていたが、ケリーが戻って来たのはその3週間前だった。冷凍庫の毛髪はケリーのものだったが、ベッドで見つかった陰毛は娘ノーラのものだった。ノーラは妊娠の兆候を示し、キャサリンはダニエルによる虐待を確信し、それがケリー殺害の理由だと思う。だが調べてみるとノーラは処女。想像妊娠だった。彼女は父親を愛してしまい、逆上して母親を殺し、ゴミの日まで冷凍庫に入れておいたのだった。
グリッソム、ウォリック担当。事件性のない心臓発作と思われていたが、解剖しようとすると出血が。仮死状態になっただけでまだ死んでいなかったのだ。2人は、フレッド・スターンズが発作を起こしたオフィスを捜索。オフィスでは、電話の受話器を糊付けしたり、口が黒くなるガムを噛ませたり(そして代わりにクライアントに会いに行く)という悪戯が横行していた。調査中、スターンズが「また」死亡したという報が入る。
毒物検査で検出された毒物はヘビのもので、同僚マーティの服には爬虫類の皮膚が付着していた。自宅で毒ヘビを飼っていたのだ。その毒は、健康な人間なら胃酸で撃退できたはずだったが、スターンズは胃潰瘍を患っていたため、毒が血流に入って死亡したのだった。だが、被害者を殺した毒の組成は、マーティの飼いヘビの物とは異なっていた。
秘書のナンシーが、飼い犬がヘビに食べられたと通報。マーティからヘビシッターを頼まれたのだという。マーティは自分で顧客を獲得できず、スターンズに顧客を譲ってもらっていた。スターンズのコーヒーを入れるのはマーティの役目。毒を入手できるのも、毒を入れる機会があるのもマーティだった――。
キャサリンたちの事件。このドラマでは、金髪の美少女は父親から虐待を受けていることが多いので(シーズン1「惨劇の家」、シーズン2「残酷な悪戯」)、最初「またか……」と思ったら。娘の片思いか!
それにしてもあのゴミの山から! 3人で遺体捜索は無理じゃないかな? だって、シーズン1「享楽の一夜」では散逸しているとはいえ、山中で1人の人骨を探すのに警察学校の学生を何人も動員しているのに……。きっと映っていないだけで、制服警官が何人もいたんだろうなと思う。関係ないけど最初のバードウォッチャー集団の一人、後姿を見て最初オライリー刑事かと思った。
主任の事件は、最後にひとひねりあるかと思ったら、あっさり解決。まぁ普通に考えて、動機があって、毒を持っていて、毒を盛る機会がある人間なんてそうそういないものだ。