CSI - Season 5, Episode 18
You go home. You hug your cat, your dog, your pillow. You have a beer, you watch a movie, and then you come back tomorrow.
グレイヴヤードシフト/ヴァルタン刑事担当。天体観測をしていた男が山火事に巻き込まれて焼死。付近を調べていたグリッソムはもう1人女性の被害者がいることに気づく。彼女は全身に重度の火傷を負っていたが奇跡的に生きており、病院に運ばれる。衣服と証拠を取りに行ったグレッグは、患者の様子を見てショックを受ける。
被害者の女性は全身にアルコールを浴びていた。火元と思しき丘の上には使い捨てライターとウォッカのビン。だが被害者が発見されたのは丘のふもとだった。彼女は火事に巻き込まれたのではなく自身が火元であり、燃えながら斜面を転がり落ちてきたと思われた。
ウォッカのビンからは、パトリック・ブロムリーというトラック運転手の指紋が検出された。運送会社の追尾システムと監視カメラの記録から、ブロムリーは火事が起きる1時間前、助手席に女性を乗せて現場付近にいたことがわかる。ブロムリーは、ヒッチハイクの女性を乗せたが、降りたいというので途中で降ろしただけだと主張する。
被害者の持っていたカードから、氏名はタラ・マシューズと判明。タラは全身の火傷で顔の判別もつかなかったが、夫のニール・マシューズはタラの指輪を確認する。
切断されたタラの指には使い捨てライターに使用されるポリエチレンが付着していた。ウォッカを全身に浴び、火をつけたときに熱でライターが爆発したのだ。タラは結婚生活に問題を抱えてうつ病になっており、スチュアート家の事件で絶望して焼身自殺をはかったのだった。
スイングシフト/ブラス警部担当。5歳の娘ダーニーがプールにうつぶせで浮かんでいるところを隣人が発見して通報。母親コリーンは階段で、父親モーガンは寝室でそれぞれ死亡していた。モーガンが家族を射殺して自殺したように見えるが、銃が拭き取られていた点が不自然だった。
犯行に使われた銃は、モーガンの物だった。モーガンを殺した銃弾は顎から入って脳天に抜けていた。夫人は背中を撃たれていた。弾道の向きから、階段の上から撃ったと考えられた。娘は溺死。肋骨が折れていることから、心配蘇生で力を入れすぎた可能性があったが、救急隊が到着したときはすでにその傷があったという。つまり、いったん助けようとした後に、遺体をプールに戻したことになる。
寝室には、基礎体温用の体温計のガラスが落ちていた。そしてベッドのシーツに付着していた体液は、火災の被害者タラ・マシューズの物と判明。モーガンとニール・マシューズは子ども時代からの親友同士だった。タラはモーガンと寝た数時間後に自殺をはかったことになる。
コリーンは卵管結紮(不妊手術)を受けていた。子どもを欲しがっていたのはタラの方だった。ニールの靴底には割れた体温計の破片、トラックに残っていたタラのカーディガンからは、スチュアート家のプールに使用されている塩素が検出された。
タラが妊娠のためにモーガンと関係を持ったことは、コリーンのアイデアだった。ニールはモーガンがタラと寝ていることを知って逆上し、親友を射殺。通報しようとしたコリーンを阻止しようとして彼女を背中から撃った。そしてモーガンが自殺したようにみせかけようとした。ニールに呼ばれて駆けつけたタラは、ダーニーが溺れていることに気づいて助け上げたが間に合わず。「私も貴方も生きる資格がない」と言って出て行き、その数時間後に山で焼身自殺をはかったのだった――。
2つの事件に関連があることがわかり、スイング&グレイヴヤードの合同捜査に。ということは、番組では後先になっていたが、真夜中より前にキャサリンがスチュアート家の現場に行き、真夜中すぎにグリッソムとサラが火災現場に到着したということなのかな。
で、2チームが集まってミーティングしているところなんかは良かったのだが、事件の方はどうも……。夫の親友と寝てまで子どもをつくりたいというのも、自分はもう子どもは要らないからと、夫を「貸し出す」ようなマネをするのも理解できない。殺人犯ニールの怒りの感情だけが理解の範疇内だった。はぁ。
真相の方も、ニールが夫婦を射殺してからタラが焼身自殺をはかるまでの行動がいまいち不明瞭だった。結局はニールとトラック運転手の証言から推測するしかないわけよね。CSIならば、もっと証拠に語らせるべきではないのかな~。それにしても冒頭に登場した天体観測の人は、氏名すらわからないんだ。かわいそ。
あとは……全身に火傷を負ったタラを見てショックを受けているグレッグと、グレッグを励ますソフィアの場面かな、印象に残ったのは。以前は皆グレッグの明るさに癒されていたのかなぁと思う。