CSI - Season 6, Episode 23
- Was it the happiest day of your life?
- Happened so fast. Time will tell.
ジャニス・カトラーの射殺された遺体が自宅で発見される。夫ウィリーの姿はなく、部屋の電話は「1」のキーにだけ血がついていた。ジャニスは庭で芝刈りのアルバイトをしていた若者ティモシーと浮気しており、ティモシーは、その夜現場を押さえられたことを認めたが、寝室から叩き出されただけで「銃声は聞いていない」と言う。
ウィリーの勤務先である旅行代理店「カウボーイ・ダン」へ行くと、経営者のダンと従業員のロジャー・バンクスが射殺されていた。ウィリーは負傷して別のオフィスの机の下に隠れており「誰かが扉越しに撃ったので自分は隠れた。犯人の顔は見ていない」と言う。
ウィリーは妻が射殺されたことを知り「当日は家に帰っていない、ティモシーの話は嘘だ」と否定する。彼は自分が昇進するものと思っていたが、ロジャーに先を越されていた。ウィリーはその理由を、自分には若い頃の犯歴があるせいだと思っていた。
オフィスの電話には、ウィリーの自宅と同様「1」のキーだけがダイヤルされていた。それは電話番号が「111-1111」のタクシー会社で、問い合わせると「サミー」と名乗る男を乗せたという。ウィリーにはサミーという兄がおり、半年前に刑務所を出たばかりだった。ウィリーとサミーは同じ窃盗事件で逮捕されたが、ウィリーは初犯だったため実刑は付かず、サミーだけが服役した。それが動機という可能性もあった。
ウィリーの傷を調べたロビンスは、それが銃創ではなく先端の尖った何かで偽装した傷であると気づく。ウィリーが着ていたシャツの袖口の飛沫血痕は、ジャニスの物だった。
ウィリーはカジノ「ラッキー・ドラゴン」へ行き、そこで警備員の銃を奪って発砲、警備員を撃った後、女性客を人質にして部屋にたてこもる。説得に赴いたブラス警部は「サミーを逮捕した」と嘘をついてウィリーを説得しようとするが、その頃サラがサミーの死亡記録を発見する。サミーは2ヶ月前にメキシコで死亡しており、近親者のウィリーは当然知っているはずだった。
計略がばれたことに気づき、SWAT部隊が踏み込むが、ウィリーはブラス警部に向けて発砲、警部は胸に被弾する。ウィリーはその直後、SWATにより射殺される。
ぎゃーーー警部が!
落ち着け、ポール・ギルフォイルはシーズン7でちゃんとクレジットされてるだろ! と思いつつも、やはり撃たれる瞬間というのは恐ろしいものだ。自分が撃たれたわけでもないのにね(そもそも演技だとわかっているのに)。
今回は、ウィリーがたてこもって警部が出動する場面で始まり、そこから15時間前の事件現場にさかのぼり、警部の場面で終わるという、「銃弾のカオス」以来の警部エピだった! 交渉の場面、最初に見たときは警部の口調や言葉遣いがとても「らしい」と思って真剣に見ていたのだが、2度目の時はウィリーは内心で何を考えていたんだろう……とちょっと怖くなった。
さて、CBSは本国放送時にこんなページ(後述)を公開した。最後の2話の内容を示すヒントなのだそうだ。画像の上でマウスを動かすと、その部分が拡大されるのだが……ん? 拡大すると何か変わる?
まぁ、撃たれている人は見ればわかるのだが、傷の位置がこのエピソードで警部が撃たれた所と同じなのだそうだ。細かい!
……他にもヒントらしい箇所はいくつかあるのだが、気になったのはウォリックの左手に結婚指輪がないこと……ウォリック、カジノの監視ビデオでティナの姿を見かけて電話で口論してたけど、そのことと関係があるのだろうか。そういえば、少し前のエピでも何かもめていたような。
……と思って確認してみたら今回のウォリックも指輪をしていない(写真左)! あれ、いつからだろう。最近ウォリックは出番が少ないので全然気がつかなかった。ラボだと手袋してるし……。ちなみに写真右は、「CSIチーム再開」のウォリック。
ところで、ウィリーのシャツを証拠品として押収した時に発射残渣は調べなかったのだろうか?
※【2020-03-26 追記】
「こんなページ」はCBSのWebサイト内に設けられたプロモーション画像なのだが、すでにページが消えてしまっているので補足説明をば。
そこに表示されていたのは、エドワード・ホッパー「ナイトホークス」のパロディで、似たようなダイナーの中にCSIの面々がポーズを決めているというもの。1人だけ背を向けてカウンターに突っ伏している男性がおり、これがどうやらブラス警部。背中に血の跡があり、それが今回の傷の位置と同じ!……と、この時はそう思ったのだが、よく見るとちょっと違っていた。詳しくは次回のエピガイを参照。
— Yoko (yoko221b) 2007-05-24