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CSI - Season 7, Episode 14

#155 Meet Market


事件概要

ロジャー・ラピンスキー

ケプラー、ニック、グレッグ、ソフィア担当。工場で火災が発生し、黒焦げになった遺体が発見される。工場の従業員、ロス・ネディと思われたが、調べてみると全身を切開してステープルで留めた痕があり、また身体からは骨を抜き取られてパイプや傘などが代わりに入れられていた。指紋から、遺体の身元は1週間前に死亡していたロジャー・ラピンスキーと判明。ユダヤ教では埋葬時にエンバーミング(防腐処置)を行わないため、気づかなかったのだ。

ロジャーの墓を掘り起こしてみると、中身は空。棺に残る血痕からハイディ・サルツの関与がわかり、自宅へ行ってみると、そこには別人に成りすましたロス・ネディの姿があった。DVの前歴が災いして良い職に就けないため、死を偽装して別人になりすまそうとしたのだった。

だが、体内の組織を摘出したのはロスではなかった。ロジャーの骨と組織は、シルヴァー・ヒルズ葬儀社からロンジャビティ・サービスへと供給されていた。調べてみると、病死した患者の死因が改ざんされ、その組織が移植用に提供されており、ロンジャビティ社から移植サービスを受けた患者の多くがドナーと同じ病気で死亡していたことがわかる。

ロンジャビティ社のミローニ社長と、シルヴァー・ヒルズの担当者サルバトーレはお互いに責任をなすりあい、どちらが主犯なのかは判然としない。ニックは「組織をすべて調べてでも」真相を明らかにすると決意する。

マーゴ・ドートン

キャサリン、ウォリック、サラ、ブラス警部担当。建築会社の社長の妻、マーゴ・ドートンが自宅のソファで撲殺されていた。バッグに入っていた駐車チケットから、マーゴが前夜ホストクラブにいたことがわかる。マーゴはそのクラブの常連で、人気ホストのジェシーに執心だったという。

現場の居間には、一部血痕が途切れている箇所があった。そこに何かが置いてあったのでは――と仮定して調べ直してみると、大きさの一致するアルバムが発見される。その中には、まだ若いマーゴが赤ん坊を抱いている写真があり、そのページに血痕が飛び散っていた。

マーゴは17歳の時に出産したが、現在の夫に子どもは欲しくないと言われ、息子を養子に出していた。その子がジェシーだったのだ。マーゴはジェシーに写真を見せ「私があなたの母親よ」と言うが、単に「ホスト」として客に接してきたジェシーは、「自分に近づきたいためにそんな嘘まで」と嫌悪感を感じ、シャンパンのボトルで殴ってしまったのだった。DNA検査でジェシーがマーゴの子であることは確認されたが、ジェシーは「自分に母はいない」と言い放つ。


感想

原題が “Meet Market” で邦題が何で「傘の骨」? と思ったら本当に傘の骨が! うっかり傘を開いちゃうケプラーと血まみれになったロビンス先生の場面が妙におかしかった。最初の偽装死放火犯、よくあんな遺体を使おうと思ったな……。あんなツギハギ、見たら絶対おかしいだろ! 怪しまれるに決まってるじゃないか!

移植した骨から病気に感染する話、最近 BONES でも見たばかりだけれど、現実にもある話なのだろうか……こういうのは防ぎようがないし、内臓のように検査や管理を徹底させるわけにはいかないのだろうか。これはフィクションだからであって、現実ではもっときちんと管理されていると思いたい。

もう片方の事件は、犯行の動機がいささか唐突。売れっ子ホストなら変な客のあしらい方くらい心得ていそうだけど……「母親」というのが彼にとって何かのトリガーになる要素だったのだろうか。

それにしても、ホストクラブが日本発祥とは! 今回いちばん驚いたのはそれかもしれない。

Yoko (yoko221b) 2008-10-23