Table of Contents

CSI - Season 7, Episode 22

#163 Leapin' Lizards


事件概要

チャイナ・デ・ヴィア

ブラス警部らは失踪したチャイナ・デ・ヴィアの行方を追い、ハンク・コナーズという男の養豚場を突き止める。コナーズは銃を持ってたてこもり、SWAT部隊との間で大規模な銃撃戦に発展する。だがSWAT部隊が踏み込むと、コナーズは自らの首を撃ち抜いて自殺。その後、現場に入ったグリッソムは、チャイナの首が剥製にされて壁にかけられているのを発見する。

チャイナはカジノのディーラーで、1週間前から行方不明。夫のプレストンと別居したばかりで、自宅のカーペットにはスチームクリーナーで血を洗い落とした形跡があり、コナーズの養豚場と同じ土が検出されていた。

チャイナの夫プレストン、コナーズ、そしてコナーズのアリバイを証言したシャノン・ターナーは「レプティリアン陰謀説」を唱えるグループに属していた。彼らは、爬虫類型の異星人「レプティリアン」が合衆国大統領や各国の政治家・王族に姿を変えて人類を支配しているのだと主張する。

シャノンの部屋からはUFO関連の本とともに大きな剣が発見される。その剣の工具痕はチャイナの頭蓋骨に残された物と一致。シャノンは「人類の守護者ジーナ」に成り代わり、レプティリアンの女神アテナであるチャイナを退治したのだと主張する。チャイナの胴体はブタの餌にされていた。骨の中からは銃弾が発見され、チャイナが剣で切られたうえに射殺されたことがわかる。

その後、プレストン・デ・ヴィアは砂漠を裸で走っていたところを見つかり、拘束される。プレストンは「レプティリアンに拉致された」と主張し、チャイナの事件への関与は否定する。プレストンはアリバイ証人として、やはり同じグループの女性クラリッサの名前を挙げる。クラリッサはプレストンにすっかり心酔していたが、やがて彼が単なる詐欺師であることを知り、供述を翻す。彼女の車からは、チャイナの毛髪とプレストンの指紋がが付着したクリーナーが発見され、プレストンの犯行が裏付けられた。彼は金目当てでチャイナと結婚し、コナーズとシャノンを巧みに操り「チャイナはレプティリアンだ。首を切って完全に殺せ」と用済みになった妻を殺させ、次はクラリッサの財産を狙っていたのだった。


感想

うわ、グロい~! トカゲ人間を相手に「尻尾を切っても死なない、首を切断して殺せ」はわかるのだが、その首をなぜ剥製に! しかもロビンス先生の説明が具体的すぎて……。さらに胴体はブタちゃんたちの……。m(

今回ばかりはサラの「ベジタリアンで良かった」という台詞に納得。とはいえ、これでベジタリアンになっていたら、遺体を畑に埋めて肥やしにする事件が起きた時に野菜も食べられなくなってしまうので、やはりそこは割り切っていこう。

グロといえば、女性たちを食い物にして財産を搾り取っては信者に殺させ、次の獲物を狙いに行くプレストンの行動もかなりグロテスク。だが犯行の立証には疑問が残る。プレストンの指紋のついたクリーナーが、チャイナのカーペットから血液を洗い落とした物だと証明できるのだろうか。別居中とはいえチャイナは妻だったのだから、髪の毛が絡まっていても当然のような気がするのだけど……。

ベガス名物、エキセントリックな人たちの集団。レプティリアン陰謀説というのは本当にあるらしい(「説」が実在するってことです、念のため)。「レプティリアン 動画」などで検索してみると、様々なメディアに登場する「レプティリアン」たちの姿が見られる。さすがに金正日がモーフィングするようなのは見つからなかったけど……ああいうのはむしろ、陰謀説を唱える人たちを揶揄するパロディ/ジョークサイトにありそうだ。作中に登場した何とかという博士は、レプティリアン陰謀説の提唱者(なのかな?)のデーヴィッド・アイクという人がモデルになっているのだろうか。こんなエピソードが放映されたので、ブラッカイマーあたりもレプティリアンの仲間入りをしているのでは。

そんなこんなで、お笑いエピとして見るにはちょっとグロすぎだし、でもグレッグのレプティリアン化やブラス警部の舌ちろちろはやっぱり笑ってしまうし、CSI的には上述したように証拠があまり強力でないし、ということでいささか中途半端だったのが残念。

それはそうと、主任がミニチュア模型を作り始めてますよ! まさか主任が犯人の筈はないので(でもプロファイルは一致しそう)、これは犯人の心理に近づこうとする試みなのか、それとも模型作りの過程をなぞることで何か証拠を見つけ出せる可能性があるということなのか……。うーん、ケプラーがいれば意見を聞いてみたいところ。

Yoko (yoko221b) 2008-11-01