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CSI - Season 10, Episode 12

#218 Long Ball


事件概要

ラッセル・ハントリー

元プロゴルファー、ラッセル・ハントリーの遺体がゴルフ場で発見される。首の傷からの失血死で、当初は銃創と思われたが、その後の調べで尖った鋭器――おそらく折れたクラブのシャフトによる刺し傷とわかる。ラッセルは傷を負った後、カートを運転して途中で力尽きたと思われ、実際の犯行現場は「ゴルフ場のどこか」としかわからなかった。

発見時はちょうどトーナメントの開催中で、ハントリーの息子ダニー・ナガノも選手として出場していた。ダニーは父親と折り合いが悪く、両親が離婚した後は継母ミッシェル・ナガノの姓を名乗っていた。ダニーは初日に好成績を出したが、その後ラッセルと口論になったという。

ラッセルの遺体が乗っていたカートからは、2種類のゴルフボールが発見され、被害者以外に2人の指紋が検出されていた。1人はダニーのキャディであるジョン・デューデック、もう1人はミッシェルの妹エリン・ナガノ。エリンは新人時代のダニーにボールを1箱贈ったことがあり、その直後に優勝したことから、試合の前にはボールを贈ることが習慣になったという。一方のデューデックは以前プロゴルファーで、ラッセルにドーピングを告発されたため選手の道を断たれたという経緯があった。

ニックはダニーの初日の成績が良すぎる点に注目。これまでの成績からは考えられない数字だったのだ。そこでラングストンとともにボールやクラブを調べるがいずれも異常なし。だが、ボールを弾ませてみると、エリンが贈ったフシダのボールだけが異常に高く弾んだ。ゴルフボールにレーザーを当てるとコア部分が硬くなり、弾みがよくなるのだ。西ラスベガス大学でレーザーを使って研究をするエリンには簡単に細工ができた。

エリンはデューデックの指示でボールにレーザーを当てたことを認めるが、殺人への関与は否定。2人には事件の夜、研究室で一緒に過ごしていたアリバイがあった。

一方、ホッジスはラッセルの靴に付着したカビを手がかりに、犯行現場をプライベート練習場と特定。サラとグレッグが練習場を調べると、折れたクラブのシャフトや血痕などが発見される。事件当日、そこを利用していたのはダニーとミッシェルだった。

ダニーは父親に呼び出されて練習場に行ったことを認める。ラッセルはダニーの不正を見抜いて「恥ずかしくないのか、競技委員会に申し出ろ」と言われるが、不正はデューデックとエリンだけが知ることで、ダニーには身に覚えのないことだった。そこで「何の話かわからない」と言ってそのまま帰った。ラッセルはクラブで地面を叩きながらわめき散らしていたという。

ダニーは帰る時にミッシェルとすれ違っていたが、ミッシェルも結局練習場へは行かず、何も知らないと主張。

凶器のクラブヘッドが発見されるが、検出された指紋はラッセルの物のみ。ラングストンは掌紋の向きを見て、ラッセル自身がクラブを地面に叩きつけた時にヘッダ部分が折れ、跳ね返って首に刺さったのではないかと思いつく。


感想

「1/100万のマジックショット」という邦題を見て、「実は事故とかいうオチなんじゃないの?」と思いながら見ていたら、やっぱり……。だから、こういうネタバレ邦題は止めてほしい…… :-(

まぁそれはともかく、ストーリーの方は怪しい人をひととおり容疑者にして、一巡した時点でようやく犯行現場が特定され、そこで凶器が発見されて真相がわかった、という展開なので、邦題がこれでなくてもそれほど意外性はなかったかもしれない。ゴルフボールのメーカー「フシダ」は検索してもヒットしないので(柔道着とか作っている会社はあったけど)架空のメーカーかな?

ニック役のジョージ・イーズは、ボウリング回でも楽しそうにプレイしていたけれど、ゴルフも結構やってるみたい。脚本家さんもゴルフ好きなのかな、というのが台詞の端々から感じられたし、冒頭では有名ゴルファーのカメオ出演もあったみたい。ゴルフ好きだともっと楽しめたのかな。

ところで、TV.com によるとゴルフ場で聞き込みをしているラングストンのサングラスに撮影スタッフの姿が映っているとのこと。確認してみると、本当だ!

hermitage.rdy.jp_csi_img_caps_csi_218.jpg

俳優さんの後で反射板持ってるんだね、この人。


使用楽曲

Yoko (yoko221b) 2012-05-06