CSI - Season 10, Episode 17
カジノでピットボスを務めるトム・レイマンと、妻でフリーライターのリサが、飼い犬とともに侵入者に射殺される。幼い娘のグレイシーはチェストに隠れているところを発見される。
足跡に付着していたチタン合金の金属粉が手がかりになり、レイマン家に侵入したのは隣に住む元機械工のジャック・ハーソンとわかる。ハーソンの自宅には脳手術に使用する器具があり、作業台からは大量の血液の痕跡が発見される。ラングストンはそのハーソンが「ジキル博士」ではないかと疑う。
やがてハーソンの車が発見されるが、ハーソンは自分の叔母の家に立てこもり、叔母を射殺した直後、発作を起こして死亡する。
ニックとラングストンはハーソンの自宅を調べ、ラジエーターの栓がないことに気づく。パイプには「GITA 11.32」と書かれた紙片が入れられていた。ラングストンは、ヒンドゥー教の「バガヴァッド・ギーター」11章32節を思い出す。核実験を目の当たりにしたオッペンハイマーがその一節「我は死神なり 世界の破壊者なり」を思い浮かべたという。ハーソンはジキルではなく、彼もまたジキルの被害者だった。
ハーソンの頭部には、放射線を発するシードが埋め込まれていた。つまりジキルはハーソンの家からラジエーターのキャップを奪い、代わりにハーソンの頭部に放射体(ラジエーター)を残したのだ。ジキルはハーソンに脳手術用の器具を作らせ、それをハーソン自身に使用した。放射線によって脳を冒されたハーソンは、感情を制御できなくなり、隣家の犬の吠え声に苛立って飼い主もろとも射殺したと思われた。
ハーソンの頭に埋め込まれたシードは、聖セバスチャン病院から盗まれた癌治療用のイリジウム192と判明。ニックは病院の警備主任に事情を聞く。警備主任は、イリジウムが盗まれたと思われる頃に、女医のカードキーを使って入室した男性がいたことに気づく。その女医は休暇中のはずだが、その同じコードが数分前にも使用されたとわかり、ニックはラングストンとともにその場所へ急行。しかしその男性は白衣とマスクを身に着けており、本物の医師と見分けがつかない。ラングストンは怪しい男を発見して後を追うが、逆に殴り倒されてしまう。ジキルはラングストンのIDカードを奪ってその場を去った。
ジキル博士、えーと、これで3度目の登場かな?
この「ジキル博士」がいったい何をやりたいのか、正直まだあまりピンとこない。appendix とか radiator とか、複数の意味を持つ言葉にこだわりがあるということは何となくわかった。で、前回は巻末付録から「ミケランジェロ」の言葉を切り抜いて注射針の中に入れていたが、今回はヒンドゥー教の聖典「バガヴァッド・ギーター」を示す紙片をパイプの中に。ジキルは自分を破壊神になぞらえているのかな?
まぁ、わけのわからなさ加減で言えばミニチュア殺人犯も同じくらい意味不明だったかな。
ラングストンから奪って行ったIDがこの後悪用されたりするのかな。う~ん、やはりこの、一連のジキル・アークにはあまり興味を惹かれないので、何かどうでもいい感じ。