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CSI - Season 13, Episode 2

#275 Code Blue Plate Special


事件概要

オーウェン・デマルカス他7名

警官たちがよく利用するダイナーの店主が「保冷倉庫から出られなくなった」と警官に助けを求める。制服警官が出向いて行くと、そこには8名の射殺体があった。店主は保冷倉庫から無事に救出され、店内の様子を見て絶句。たまたま食事のために立ち寄ったニックらもその場で捜査を開始する。

死亡したのは店主ヴィンセント・デマルカスの弟オーウェン、ウェイトレスのイーディ、店の客6名の合計8名。

客のうち4名は常連。一見の客のうち片方はアリゾナ出身のロバート・リオスと判明。もう一人はベガス在住のアレックス・ブレナーだが、デイヴィッドが指紋を照合しようとするとアクセス拒否されてしまう。ブレナーは保護証人だった。イーディはロナルド・バスデリックという男性からストーキングの被害にあっており、事件の夜も犯行の直前に目撃されていた。

フィンが現場で血痕を分析して犯行のタイムラインを解き明かし、グレッグは店主が閉じ込められたという保冷倉庫で防犯カメラを発見。カメラはセンサーで人の出入りを検知して作動するタイプのもので、映像から店主が確かに中にいたことがわかる。

バスデリックは姿を消していたが、その後「被害者の婚約者だ」と言ってモルグに現れ、その場で逮捕される。靴跡からバスデリックが現場にいたことはわかるが、それ以上犯行につながる決め手はなかった。

被害者の胃の内容とテーブルの料理、服の血痕と傷口の位置、撃たれた傷と座っていた位置などを照らし合わせてみると、矛盾が生じる。数名の客は撃たれた後、動かされていたのだ。また、リオスの胃にはピザがあったが店ではピザを出さない。さらに微量の残留物からリオスがスキーマスクを装着していたことがわかり、リオスが証人のブレナーを始末するために雇われた殺し屋という可能性が浮上する。弾道から再現された状況から、リオスが先に発砲し、ブレナーが自分の銃で応戦したことがわかる。

調べてみるとリオスの口座にはたびたび大金が振り込まれていたが、払っていたのは元交際相手でオーウェンの妻である資産家のシーラだった。だがシーラは犯行を否定し、ギャンブルで借金を作ったリオスを援助していただけだと弁明。ヴィンセントもシーラとオーウェンの夫婦仲は良かったと言う。

その後、ダイナー前の新聞販売機で拳銃が発見され、犯行に使われたものと判明。犯人は新聞の束の間に拳銃を隠し、さらにコイン投入口に金属片を詰まらせて、販売機を使えないようにしていた。取り出してみると、それは中国のコイン。ニックは、ヴィンセントが「店の客が置いて行った」と言って外国のコインをいくつも見せてくれたことを思い出す。

そのダイナーは父親のフランクの代に開業し、ヴィンセントは子供の頃から店を手伝い、休みも取らず贅沢もせず、ただ店で働き続けて来た。ようやく大きなホテルから出店の話が来たと思ったらオーウェンに反対された。オーウェンは何の苦労もせず、シーラの金で贅沢三昧しているくせに――と怒ったヴィンセントはリオスを雇い、強盗に見せかけてオーウェンを殺させようとした。しかしブレナーが銃を抜いて応戦し、混乱の中でスキーマスクが脱げてしまった。リオスは顔を見られてパニックに陥り全員を射殺。倉庫から出たヴィンセントは予想外の事態に驚きリオスを射殺し、まだ息があったイーディにとどめを刺し、現場を細工して再び倉庫に入って助けを求めたのだった。


感想

店をめぐる兄弟の諍いで殺人にまで――しかも犠牲者8人におよぶ大惨事に発展してしまうなんて。

警官やCSIがよく利用するダイナーで、話を聞いていたからとはいえ、あの状況で短時間でよく現場を細工できたものだと思う。いつ警官が客としてやって来るかもわからないというのに……実際、ニックたちが早く来ていれば鉢合わせしていた可能性もあったのでは? それに、何発もの銃声は当然近隣に聞こえていたはずだ(録画を消してしまったのだけど、サイレンサーの描写とかはなかったような気がする)。細工した痕跡を消し、足跡も残らないように始末できただろうか。いろいろ疑問の残る展開だった。

それと!寛永通宝は中国のコインじゃないぞ~。あれは日本の古銭だ! 古銭好きな人にお土産に持っていくことはあっても、ダイナーには置いて来ないよね。ダイナーに置いてくるとしたら五円玉かな、色がきれいだし。

客の中に保護証人がいたりという道具立ては面白かったし、バスデリックも怪しさ爆発で良かったので、「実は無関係だった客たち」にもう少し時間を使ってはどうだろう。店内でリオスと客が争う描写がもっとあっても良かったんじゃないかなぁ。特にダリア姐さんのアクションが見たかった。きっと迫力あったと思うんだよね。

Yoko (yoko221b) 2020-05-04