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CSI - Season 14, Episode 19

#314 The Fallen


事件概要

ブレイク・ヒューズ巡査他

ベガス署の受付に来た少年が、いきなり銃を取り出し発砲、署内は大混乱に陥る。少年は取調室に逃げ込み、そこにいた被疑者とラッセルを人質にとる。被疑者は車を盗んで破損させたジェイコブ・ベイカーで、流れ弾に当たって重傷を負う。

ブラスはラッセルの携帯を通じて少年と交渉し、パソコンと医療品を差し入れる。エピネフリン注射器には小型マイクが仕込まれていた。

ラッセルはジェイコブの手当てをしながら少年に話しかけ、巧妙に水のボトルを触らせる。そして血の付いた指紋を取調室の監視カメラに向けたため、映像から指紋が照合され、少年の氏名はマーク・パウエルと判明。前歴はあるが16歳なので記録は非公開となっていた。

母親のシンシアが署に呼ばれ、説得を試みるが、マークは指紋を撮られたことに気づいてカメラを銃で撃ち破壊する。巡査のドーランは突入を主張し、人命優先のニックと対立する。

マークは自宅を離れて車内で暮らしていたらしい。調べてみると、「ミラー419」と名乗る人物と頻繁に連絡を取り合い、ベガス署を襲撃するために詳細な計画を練っていたことがわかる。「ミラー419」はマークに銃を提供し、警官を射殺して自爆しようと唆していたのだった。シンシアは「マークには友達はいない」と心当たりを否定する。マークにはエリオットという親友がいたが、エリオットは薬物問題を抱え、酒屋を襲って警官に射殺されていた。どうやらこの一件で、マークは警察に憎しみを抱くようになったようだ。シンシアは息子の荒れる様子を心配し、更生プログラムに参加させていたという。

マークに撃たれた警官たちは病院に運ばれ、受付で最初に撃たれたブレイク・ヒューズ巡査は死亡。事件の直前に巡査を受付に配置した妻のデブラ・ヒューズ警部補は後悔を口にする。

マークはパソコンで検索を続けるが、「ミラー419」が起こした襲撃事件のニュースはなくメールも来ない。ラッセルはマークを説得してジェイコブを病院へ搬送させることに成功。共犯者がいること、マークが本心では死を望んでいないことを感じ取ったラッセルは説得を続ける。マークは自殺することもラッセルに殺されることもできず、ようやく説得に応じて銃を捨てる。

一方、グレッグやフィンは「ミラー419」の発信元を探っていた。「ミラー419」はいくつもの匿名プロキシを経由していたが、ようやく発信元が見つかり、それはベガス署内にあるドーランのパソコンだった。

マークはラッセルを解放して取調室を出るが、上着に手を入れたため、銃を出すと思ったドーランらが発砲し、マークは射殺される。だがマークが手を伸ばしたのは、大切に身に着けていた聖クリストファーのメダルだった。

「ミラー419」の発信元を知ったブラスはドーランを拘束するが、さらに詳細に調べていくと、「ミラー419」がメールを送ったのはドーランが署内にいない時間帯ばかりだったことがわかる。

ドーランのパソコンからメールを送ったのは、実はデブラ・ヒューズだった。デブラとブレイクは問題を抱えていたが、その原因はデブラとドーランの不倫。デブラはいったんブレイクの元へ戻ったもののドーランはあきらめていなかった。デブラはブレイクを殺害するため、更生プログラムで知り合ったマークをうまく操って警察を襲撃するように仕向け、タイミングを見計らってマークに襲撃指令を出したのだった。


感想

CSIには珍しく、事件がその場で進行していくエピソード。現行犯の犯人が目の前にいるので「証拠に聞く」必要もない。鑑識の見せ場としては、ラッセルがマークの指紋を取ってカメラに向けたことぐらいだろう。取調室のカメラって解像度高いんだなぁ。もうひとつ付け加えるなら「ミラー419」の正体探し、これも一応はデジタル「フォレンジック」なので。

それにしてもベガス署では、入る時に荷物検査をしないのか!? あるいはデブラが金属探知機に細工でもしたか?

ラッセルが取調べをしていて事件に巻き込まれたジェイコブは、「エアポート逃避行」で航空機にレーザーを照射するという悪さをしていた若者だった。ニックの説教は効果がなかったようだが、今度こそ懲りただろう。

Yoko (yoko221b) 2021-02-09