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CSI - Season 15, Episode 15

#332 Hero to Zero


事件概要

ブラッド・ジェフリース、トニー・アグレロ

アメコミのヒーローのようなコスチュームを着た若者の遺体が路地で発見される。近くにいたホームレスの男性は「ギャングに殴られていたところをバットマンのような人が助けてくれた」と言う。その男性は、現場の近くで赤いピックアップトラックを目撃していた。

現場付近を調べていたモーガンとグレッグは、被害者と同じようないでたちの男女二人組に遭遇。名前はスコットとティナといい、被害者の仲間だった。被害者の氏名はブラッド・ジェフリーズで、街の平和を守る自警団のような活動をしていた。ブラッドの母親とその恋人は、息子たちの活動を「危険だ」と心配していたという。

当初は被害者がギャングたちと争って殺されたと思われたが、被害者は複数の打撲を受けてから約1時間後に致命傷となる一撃を頭に受けて死亡したとわかる。つまりギャングと争った後、真犯人が現れて撲殺したのだ。

現場で発見された焦げたクルミの粉からプールサプライの会社が浮上。そこはしばらく前に火災を起こし、現在は解体業者のみが出入りしている。その業者の現場監督はトニー・アグレロといい、赤いピックアップトラックを所有していた。

しかし現場へ行ってみると、アグレロは自分のピックアップトラックの荷台にはさまれて死亡していた。何者かがウィンチケーブルに細工して殺害したものと思われた。トラックに付着していた痕跡から、スコットが現場にいたことがわかる。

アグレロの下で働いていた作業員の中に、ブラッドと争ったギャングメンバーがいた。ギャングたちは、アグレロの命令でブラッドを襲うためホームレスを囮に使ったことを認める。アグレロは以前、ブラッドに車を傷つけられたことなどで揉めていた。また、ギャングたちは覆面をしていたが、争いの中でアグレロだけが素顔を見られていたこともわかる。

アグレロがブラッドを殺害し、スコットとティナがその報復をしたのかと思われたが、アグレロはブラッド殺害時のアリバイが確認され、犯人でないことがわかる。また、スコットも「作業場に行った時にはアグレロはすでに死亡していた」と主張し、こちらもアリバイが確認される。

その後、ブラッドに助けられたホームレスが殺害の凶器となったこん棒を拾ってブラッドの真似をしていることがわかる。こん棒を調べたところ、犯人の足取りがわかり、防犯カメラを調べてみると、映っていたのはブラッドの母の恋人セスであった。

セスはバーでブラッドについて愚痴をこぼしていたところ、偶然アグレロに聞かれて修理代を請求された。その時に「ブラッドを脅して痛い目に遭わせれば活動を止めるのではないか」と思いついた。冗談半分だったが、アグレロは実際にブラッドを襲撃。心配して迎えに行くと、ブラッドはセスの指金であることを見抜き「母さんに全部話す」と言った。それを止めようと思い、はずみで殴り殺してしまったのだ。セスは、彼の犯行であると知ったアグレロから脅され、隠蔽のためにアグレロも殺害したのだった。


感想

アメコミのようなヒーローのコスプレをして人助けをする若者。CSI:NYの初期シーズンにもそういう話が合ったような気がする。NYのエピソードはまだSNS時代ではなかったが、この頃になるとヒーローも自撮りをしてつながるようになり、全米で数百人もいるらしい。

そのコスチューム必要? と思わないでもないが、自分の素顔を隠すだけでなく、何か象徴的な意味がありそうだ。

……にしてもギャング相手の治安維持は危険すぎる。今回アグレロと手下が襲ったのはヤラセにしても、本当に目を付けられて、最悪殺される危険もあるのではと、ちょっとヒヤヒヤする。

Yoko (yoko221b) 2024-07-23