CSI: Miami - Season 1, Episode 10
Love those computers, but it's always better to see the crime in context.
ホレイショ、カリー、スピードル、バーンステイン刑事担当。森でジョギング中の女性が、縛られて木に吊り下げられた男性の遺体を発見。付近には傷だらけの犬の死体。被害者は大学で人類学を教えているメッツガー教授で、授業が過激すぎるということで同僚や保護者の評判は良くなかったが、一部の学生にはカリスマ的な人気があった。身体中に刺し傷や打撲傷があり、最初の傷が治癒しかけていることから、傷を受けてから4~6時間生きており、その間拷問され続けていたと思われた。また、網膜が損傷して雪目のような状態になっていた。
ホレイショは大学を訪ね、学生たちから話を聞く。メッツガー教授は、群集心理や人間の怒りをかきたてる実験を学生相手に行っていたらしい。ある学生をターゲットにして襲わせたり、別の学生の飼い犬を拷問具の実験台にしたりしていた。学生たちは教授の自宅に自由に出入りし、研究や家事の手伝いをしていた。部屋の中にはシュレッダーにかけられた書類があり、鍵のかかった棚には数々の拷問具があった。しかし拷問具は教授の傷とは一致しなかった。教授が一度講師として招いたコロンビアの尋問官(拷問官?)にも話を聞いたが、彼は腕の腱を切られており、人を拷問して吊るすことは不可能だった。
スピードルは、シュレッダーにかけられた書類の復元に成功。それは教授の実験記録で、犬の拷問を見ているうちに助手の精神が崩壊していったことが記されていた。教授のデスク周辺のアイスピックやピンやステープルリムーバーからは、血液反応が出た。教授を雪目にしたのはコピー機で何度も顔面コピーを取ったため。ホレイショはコピー機でコットンの繊維を発見。それは学生の一人、テレサが来ていたコットンセーターだった。
テレサは教授の実験により人格を変えられてしまっていた。ある日、教授に罵倒されたテレサはスタンガンで教授を襲い、文房具で拷問。そのまま暴走を続け、教授を森へ連れ出して滑車で木に吊るしたのだった。テレサは自分が被験者だとは知らなかった。知っていればあんなことはしなかった、だが死んでくれて嬉しいと言う――。
メーガン、デルコ、セビリア刑事担当。水中から車が引き上げられ、トランクから遺体が発見された。水に落ちてから約3~4週間。頭を強く打っているが、死因は溺死。車の運転席は空で、持ち物も入っていなかった。車のキーは被害者が持っていた。
車の持ち主はロレンゾ・カスタノット、通称ラリー。車は盗まれたと主張。ラリーが持っていた人形には、車の中にあったと思しき痕跡があった。デルコは、まず貴重な人形を外に出してから、保険金目当てに車を沈めたのではないかと疑う。
失踪者リストから、被害者はダグ・リードと判明。恋人キャロラインは、ダグはとてもロマンチストだったと話す。ダグはラリーと同じ会社に勤めていた。ダグの所持品からも、ラリーとの関係を示す書類が見つかる。ラリーはダグと組んで詐欺をはたらこうとしたことは認めたが、殺害は否定。アリバイもあった。
デルコとメーガンは事件を再現。ロマンチストのダグはニール・ダイヤモンドのCDを取るためにトランクを開けて身を乗り出し、中のボルトで頭を強打して倒れ込む。その衝撃でトランクは閉まり、雨に濡れた路面で車がすべり、ダグは中に閉じ込められたまま水に沈んだのだ。