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CSI: Miami - Season 1, Episode 16

#16 Evidence Of Things Unseen


Well, you came to the right place. My whole life's a crime scene.

事件概要

ピーピング・ショー連続殺人事件

ピーピング・ショーの小屋で男が殺された。扉に寄りかかったところを、木の扉ごしに刺されたのだ。見かけから被害者は東欧系と思われた。凶器は、背の太い片刃のハンティング用ナイフ。現場には人間以外の毛。ゴリラかチンパンジーの毛と思われた。そこから被害者の身元は、動物園で働いていたロシア人のヴィクトル・ラッチと判明。従兄弟のワジム・スローニムといっしょに働いていた。

ヴィクトルが死んだ部屋にいたストリッパーのエミーが車に轢かれて死亡。エミーはボートハウスに夫のブレックと住んでいた。留守番電話のメッセージから、エミーが死ぬ前に「エース」という人物と会っていたことがわかる。エースの話を聞きに戻ると、ブレックは海で溺死していた。

ブレックの体内にあった水は海水ではなく真水。トイレに顔を押し込まれて溺死したのだ。部屋にあったカメラにはエミーと夫のエロ写真。エミー夫妻はボートハウスを使って「上客」に特別のショーを見せていたのだ。部屋には体液などの痕跡が残っていた。天井には、ヴィクトルを殺害した凶器のナイフが隠されており、ブレックの指紋が検出された。ヴィクトルは「怖い顔をする」だけの仕事を時々頼まれており、エミーとブレックを脅していたのではないかと思われた。

スピードルは留守電テープの不審な音に気づく。話しかけられた「エース」が答える時にカクッという金属的な音がするのだ。また、エミーをはねた車は新型のベンツで、ヘッドライトのガラスには象の糞が付着していた。動物園の広報係のインファンテがベンツに乗っていたが、車は盗まれたという。最新の追跡システムでベンツを見つけ出すと、その車はヘッドライトが破損し、血痕も付着していた。ハンドルにはインファンテともう一人のDNA。インファンテはエミーの「客」であったことは認めたが、殺害は否定。インファンテはエミーたちに脅迫されたため、ヴィクトルを使って対抗しようとしていた。

もう一人のDNAの主は、ピーピング・ショーの店主デイヴィスと判明。デイヴィスはエミーの内職を見逃して上納金を得ていたが、恐喝で得た大金は無関係だった。その分け前をめぐるいざこざから、エミーと夫を殺害したのだった。金属のような音は、顎関節症で顎が鳴ったためだった。


感想

被害者は3人だが、最初の事件と後の2件は独立した別々の事件だったの……かな? 一応、関連はありそうだけど。

整理してみると、まずブレックがヴィクトルを殺害。その後、デイヴィス(エース)がエミーを車で轢き殺し、さらにブレックを殺害したわけだ。

どうしてそんなことになったのか、行間を想像で補いつつ再構成してみると――。

エミーとブレックは、ピーピングショーを見に来た客に、小屋ではできないようなショーをこっそりと見せていた。デイヴィスはそれを大目に見ていたが、エミーたちの行動は次第にエスカレートし、客(インファンテ)を脅すようになった。それが目に余るようになったため、デイヴィスはエミーとの交渉を試みる。一方、脅されたインファンテは対抗するためにヴィクトルを雇う。だが、ヴィクトルはブレックに殺されてしまう。デイヴィスはエミーと話をつけようとするが断られ、殺害。その後、ブレックも殺害した。

……こんなところか。デイヴィスがインファンテの車を使ったのは、彼に容疑が向くようにするためだろうか。インファンテと共謀して車を提供させたのかとも考えられるけど、そこまでの言及はなかったと思う。

外見から「半分ロシア人」には見えなかったデルコだが、このエピではロシア語に堪能であることがわかる。何というか、ただ台詞を覚えて繰り返しているのではなく、本当に意味を理解して「しゃべって」いるように感じた(原語の方ね)。

それはそうとホレイショ、「象のクソ」って。そんな台詞でもちゃんとポーズをとって角度を決めないと言えないのか、「象のクソ」って。ラストシーンも何だかよくわからなかったが、意味があろうがなかろうがとにかく格好だけは決めるのがホレイショ流なのかもしれない。

Yoko (yoko221b) 2006-04-16