CSI: Miami - Season 2, Episode 3
The problem of manipulation is the people contra on you.
マンションの改装中の空き部屋でペグ・ドノバンという若い女性が倒れているのが発見された。大量の蛆虫が湧いて、下の階に降って来たため住人が気づいた。最初は死亡していると思われたが、アレックスが肝臓の温度を調べようとしたところで被害者が生きていることに気づく。蛆虫が傷口の皮膚組織を食べて感染を防いだために死を免れたのだ。所持品に護身具があることから、被害者は以前にも襲われたことがあると思われた。傷は頭を殴られただけで、レイプの痕跡はなかった。凶器は、その場にあった角材。
ペグは以前、ジョージア州でメイスン・ショーという男にレイプされ、大怪我を負っていた。メイスンはその後ずっと収監されていたが、翌日に仮釈放の審理が行われることになっていた。ホレイショはペグが死んだと思わせてメイスンに話を聞く。
被害者は自宅に引きこもり、外出するのは、レイプ救援センターで護身術のクラスを受講する時だけだった。最後に来た時は新入りの女性がおり、いざ実践という時になって取り乱した彼女をペグが慰め、一緒に帰ったという。
メイスン・ショーには、定期的に面会しに来る女性が8人いた。そのひとりクリスタル・シャーウッドは、ショーの裁判の陪審員。クリスタルはレイプ被害者を装ってペグを空き部屋に誘い出したことは認めたが、殺害は否定。クリスタルの身長、傷の位置などからも、実行犯が彼女でないことは確かだった。
現場にあった足跡に付着していた土には、動物の糞とタマネギが混ざっていた。そのタマネギは、メイスンが収監されているジョージア州の南部でしか生産されていない。足跡は看守ベイリーのブーツと一致。ベイリーは事件当時休暇を取っており、ブーツはロッカーの上に置いていたので、誰かが持ち出すことも可能だった。
メイスンの息子チャックはマイアミ大学の1年生の野球選手で、最近面会に来ていなかった。チャックは証言しないようにとペグに話をしに行ったが、その時ペグに催涙スプレーをかけられていた。彼は父の無実を信じていたが、スピードルから渡されたファイルを見て真相を知る。チャックにはアリバイがあった。彼は、父の頼みで看守ベイリーを通じて面会時に金を渡していた。
メイスンの仮釈放審理は延期できないとわかり、カリー、デルコ、スピードルはもう一度証拠を調べ直す。ERの医者は手当が最優先なので、証拠の保管にそれ程注意を払わない。その点を考えて所持品を調べると、靴の中に携帯電話が入っていた。見ると、緊急ダイアルに架けた履歴があった。そのテープを調べると、ハウリングのような雑音が入っていた。近くに何かの電子機器があり、それが携帯電話の電波に干渉したのだ。
原因は、別の看守の補聴器だった。その看守は以前、面会に来た受刑者の妻と関係を持ったところをメイスンに見られ、脅されていた。それで頼みを聞き、ベイリーに罪を着せるためにブーツを持ち出したのだった。メイスンの仮釈放は却下される。
冒頭から蛆虫の大群が降ってくる。ベガスの主任がいたら大喜びしそうだけど、階下の住人は大変でしたな。でも、蛆虫が傷口をきれいにして感染を防ぎ、さらには警察を呼ぶきっかけになってくれたのだから、被害者にしてみたら二重に命の恩人(人じゃないけど)。
過去に襲われた時の傷も癒えないまま、同じ被害者だと思って同情を寄せた相手に裏切られてしまうのだから、本当に気の毒としか言いようがない。
それにしても、面会に来る女性8人か……。そういえばベガスにも、犯罪者の「グルーピー」が出てくる話があったっけな。うち1人は陪審員とは。女性には不自由していなさそうなのに、なぜ襲う必要があるのか(最初の事件のこと)と思うけど、何かサディスティックな嗜好があったのかなぁ。人を暴力で支配したい欲求というか。それが獄中では看守に向かって発揮されてしまったのか!? わからん。
— Yoko (yoko221b) 2006-05-28