CSI: Miami - Season 2, Episode 4
I'm a fiber king, so what do you want to do?
ラナ・ウォーカーという14歳の少女が真夜中に連れ去られた。5歳の妹は「モンスター」が姉を連れて行ったという。窓には顔の皮脂の跡と紫の繊維片があった。地元のテレビは事件を大きく取り上げ、ポスターが貼られ、近隣の人々は心配を寄せた。
ラナの母親は、自分の浮気相手だったアートの名を告げる。アートは前妻の許可なく子どもを連れ出した前科があり、赤いスポーツカーを所有し、車内に紫の繊維もあったが、アートは夜盲症で夜間に行動することは無理だった。
近所の住人は不審な車の音を聞いていた。その住人が撮影していたプライベートビデオに録音された音と、現場に残る証拠から、赤いスポーツカーと判明。テープに録音された車のエンジン音から車種が判明。緊急配備により発見され、持ち主が判明。その男デイヴィッド・ケンドールの住居へ急行すると、そこにはラナがいて無事だった。デイヴィッドはラナの元テニスコーチ。ラナはテニスで成功するために年齢を偽っていたが、実は16歳であり、デイヴィッドとは愛し合っていると主張。未成年者との性行為でも、16歳以上と24歳以下ならば合法となるため、23歳のデイヴィッドは無罪放免。
ラナの事件で出動した救助犬が、ちぎれた右腕を発見。その腕は筋肉の特徴から、テニスをする少女の物と思われた。ラナは無事だったので、別の被害者がいることになる。
腕の傷口からは、ワニの歯が発見された。ワニの専門家によると、それはアメリカンクロコダイル。クロコダイルはキー諸島にいるはずだが、現在はフロリダに移動して来ているという。しかも、原発の近くに集中しているので、探し出すことは可能だった。
ホレイショはもう一度アートを訪ね、紫の繊維を探す。ガレージには紫のロゴの入ったスポーツチームのシャツがあった。紫の繊維はそれとにらみ、ホレイショはシャツを持っている人々を探す。デイヴィッドもそのチームでテニスを教えていた。ホレイショはそこで、コンスエラ・バルデスという少女が行方不明になっていたことを知る。コンスエラはテニスの選手で、デイヴィッド・ケンドールから指導を受けていた。
アメリカン・クロコダイルは絶滅危惧種であるため、すべてマイクロチップを埋め込まれていた。歯のDNAから認識番号はすでにわかっていたため、そこから個体を特定して捕獲。胃を洗浄すると、足が入ったままのテニスシューズが現れた。コンスエラの足である。紫の繊維片もあった。コンスエラの衣服から、彼女を殺害した男、そしてラナの部屋へと運ばれたのだ。金髪の少女の失踪には大騒ぎするのに、ヒスパニックの少女は見向きもされないことに、デルコは苛立ちを感じる。
コンスエラの足は黄色い細いヒモで縛られていた。同じヒモがデイヴィッドのカバンに入っていた。切り口は一致しないが、そのヒモはテニスのラケットに使うガットだった。コンスエラがデイヴィッドから送られたラケットをすべて調べると、それはすべて1本につながった。ホレイショはラナが家出したことを知り、デイヴィッドの家に急行。ラナの母親がデイヴィッドに銃を向けていた。ホレイショはコンスエラのことを話して二人を説得、デイヴィッドを逮捕した。
コンスエラの葬儀に参列したホレイショは、事件の取材にやって来た記者に対し、行方不明になったヒスパニックの少女たちの記事を書けと言う。
冒頭、最初は姉妹が2人とも行方不明だと思われるが、妹の方は隠れているところをホレイショに発見される。やはりホレイショは幼女捜索のプロだ。
続いてホレイショにシメられる、幼児暴行の前歴のある男。これはもう「ホレイショの法則」かも。1. 幼女にはかならず信頼される。2. 前半でホレイショがしめあげる相手は大抵無実（少なくとも実行犯ではない）。「こんな写真を写すお前がいちばん不審だ」ってのは、ごもっとも。それにしてもマイアミにはこの手の「不審人物」が多いな……。
犯行の決め手となるガットだが、デイヴィッドが持っていた未使用のガットと、足を縛ったものが一致せず、コンスエラのラケットと比べて初めて「1本につながった」って変じゃないだろうか。つまり、それだと「足を縛った部分 － ラケットに使った部分 － 未使用部分」の順でつながっているので、殺して足を縛った後でラケットのガットを張ったことになると思うのだが。ここは、「コンスエラのラケット － 足を縛った部分 － ラナのラケット － 未使用部分」となるべきじゃないかな。
まぁそれは置いて、ラストのホレイショが良い。デルコの苛立ちを、さりげなくちゃんと見ているんだなという感じ。
— Yoko (yoko221b) 2006-05-28