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CSI: Miami - Season 2, Episode 10

#34 Extreme


Eric, if we wanna be effective in this job, we have to survive too.

事件概要

ニッキー・ウィルコックス誘拐/殺害/死体遺棄事件

高級ブランドを身に着けた若い女性の遺体が発見される。駐車場の3階から落ちたと思われたが、遺体はすでに硬直しており、死亡後に落とされていた。爪が割れ、全身埃まみれ。睫毛にも埃がついていた。駐車場の3階には、いたるところにシーラント(樹脂)があった。

死因は呼吸困難による窒息。顔の両端に痣があり、ビニールか何かを口に押しつけられたものと思われた。縛られて監禁されていた形跡から、誘拐の可能性があった。

時計の登録から購入者トミー・チャンドラーが判明。彼の話から、被害者は恋人のニッキー・ウィルコックスと思われたが、トミーはニッキーの死を信じず、ホレイショたちが芝居をしているかのように対応する。トミーとニッキーは、スリルを味わうために2万ドルで誘拐ゲームを依頼していたのだ。ゲームを主催した「ゴッチャ」社では、実行犯は請負契約なので正式な身元はわからないという。料金の半額は前金、残りは身代金として受け取ることになっていた。救出役は恋人のトミー。身代金要求の後で連絡が途絶えていたが、ゴッチャ社はニッキーが「自分の安全が保証されないことを承諾する」というビデオを残していたことを理由に、自分たちに責任はないと主張する。

凶器のビニールはごみ袋ではなく、軍隊で爆薬を包む物だった。遺体発見現場の近くに、使われていない基地の跡があった。廃屋の中には、ビニールと一致する爆薬の箱があった。そこに落ちていた折れた歯から、前科のあるマニー・オコーレン、仲間のジャック・ホーキンスが判明する。ジャックは、身代金を持って戻るとニッキーが死んでいたので、死体を運んだだけだと主張。彼らには殺す動機がなかった。

倉庫の窓には最近誰かが侵入した形跡があった。その付近には青い粉状の物質、外には口紅の付着したビニールがあった。青い粉の成分は炭酸マグネシウムと乾燥剤で、ロッククライミングで使うものだった。それはトミーの友人キースの物で、誘拐ゲームの代金を用意したのも彼だった。トミーはいつも面白いことを思いつくので、退屈しのぎに金を出したという。彼はニッキーを救出し、2人の「救出セックス」を見物しようとしたが、トミーの様子がおかしかったので、そこで帰ったという。

凶器のビニールには、唇の跡があった。その形は、トミーが唇につけているピアスの跡と一致。トミーはニッキーに飽き、誘拐ゲームをやってみたが、結局それにも退屈して殺害に及んだのだ。彼はビニールでニッキーの顔を覆い、窒息させながらビニールごしにキスしたのだった。

解体工場事件

デルコが盗難車の解体工場を見つけたが、そこで殴られる。デルコは引き続き捜査しようとするが、トリップの横槍が入る。殺人犯を泳がせていたのに、デルコの捜査が邪魔になったのだ。デルコは自分のシャツからコンタクトレンズを発見。DNAからヘクターがデルコを暴行したことがわかる。トリップはその証拠を突きつけて供述を引き出し、司法取引に持ち込んだ。

その後、ホレイショはある女性の訪問を受ける。襲われたデルコが自分の庭に倒れていたと言い、心配していた。彼女は以前泥棒に入られ、その時に担当したデルコが彼女に同情し、その後もいろいろ面倒をみていたのだった。悪党をつかまえるだけじゃなく、人々を助けたいというデルコに、ホレイショは、「そのためには生きのびなければ」と忠告する。


感想

誘拐ビジネスって、人を誘拐して身代金で儲ける仕事かと思っていたら、わざと誘拐してスリルを提供するビジネスもあるのか。でも最初から芝居とわかっているのに、スリルなんて感じられるのだろうか? と思ったら案の定、トミーはやはり退屈してしまったらしい。

それでもトニーとニッキーの意図は、まぁわかる。でもキースは? 自分はニッキーを救出して、後は見てるだけなのに、そのためだけに2万ドルも出したのか。わかんねー。どうせお金出すのなら、自分が主役になればいいのに。自分の彼女には断られちゃったのだろうか。

デルコの事件。トリップの「青く光るのとか、色々くっついてる機械」にちょっと笑ってしまった。「科学捜査」のイメージってそんななのね。私もそうだけど。

Yoko (yoko221b) 2006-06-10