CSI: Miami - Season 2, Episode 15
A good Samaritan just became a murderer.
猛スピードでカーチェイスする車2台。追われていた方が事故を起こし、運転手は死亡。だが事故で死んだのではなく窒息死だった。顎の先に掌紋が残っていた。通報した親切な人が殺害した可能性があった。鼻の中には黒い繊維。窒息させた「凶器」の布と思われた。また、腕には木片による傷があったが、事故より20分くらい前についた傷だった。
掌紋の主はカメラマンのラルフ・ダーストと判明。ラルフによると、被害者は「ストーカラッチ」のジェリー・ドーブマン。ラルフはジェリーの車がカーチェイスをしているのを見た。有名人の車と見て後を追ったが、やっと追いついた時ジェリーはすでに死亡。追っていた車はなかった。死体写真は売れるからと、良い写真を撮るために頭を動かし、何枚も写真を撮り、通報して立ち去ったという。
ラルフの写真を鑑識の写真と比べると、ラルフが去った後にシートが動かされていることがわかる。シートの下を調べると、フィルムとカメラが持ち去られていた。
ラルフの腕にあった木片は、マイアミ原産ではなく南米のカポックの木。さらに殺虫剤が検出された。デルコとスピードルはそれを手がかりにラルフのいた場所を絞り込み、目的の木を発見。その木に登ると、映画俳優ブラッド・タスティンの自宅の庭が見えた。ラルフはブラッドの写真を強引に何度も撮って嫌われていたが、ブラッドにはアリバイがあった。
タブロイド誌を見ると、ブラッド・タスティンの記事があり、ジェリーがいた場所で撮影したと思われる写真があった。それはブラッドと恋人の写真だったが、よく見ると「恋人」は男性。それが事件後に車から盗まれたフィルムなら、盗んだ人物が雑誌に売りつけたはずだった。
カリーは令状を持って雑誌社へ行き、フィルムを回収。写真を売った人物は匿名で、名前も電話番号も明かしていないが、録音された電話の声を聞いてみると、それは最初に現場に来た管轄署の巡査部長だった。巡査部長はフィルムの他に帽子も取っていた。その帽子が実は凶器で、そこから加害者のDNAが検出された。
押収した写真をよく見ると、隣家の窓にゴーストのようなものが映っていた。そのゴーストの正体は銃の発射煙。窓の中を拡大すると、誰かが誰かを撃っている場面が撮られていた。隣の住人は、やはり映画俳優のダニー・ケイトー。ダニーは、リハーサルをしていただけだと主張する。
カリーは撮影用の銃と本物の銃を使い、発射煙を比較。現場写真の発射煙の形は、銃が本物であることを示していた。ダニーの家へ行くと、アシスタント券代役の俳優ゲイブがいた。凶器のDNAはゲイブと一致。ダニーが女性を射殺した時、ブラッドの庭を見ていたジェリーが、それを偶然写真に撮ってしまった。ダニーはそれに気づき、ゲイブに後を追わせる。ゲイブはジェリーを追いかけ、事故を起こし、ダニーを守るためにジェリーを殺害したのだ。ダニーは女性の射殺もゲイブのせいにしようとしたが、写真で手を拡大すると傷跡が写っており、ダニーであることがわかる。