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CSI: Miami - Season 2, Episode 20

#44 The Oath


Ana, even if you aren't documented you are human being and you have rights.

事件概要

コーフィールド警官殺害事件

パトカーから降りた制服警官が突然倒れて死亡。ホレイショが以前事件を担当したコーフィールドという警官だった。防弾ベストに弾丸が2発。ベストのカバーしていない部分から入った弾丸で命を落としたのだ。肺水腫を起こして声が出なかったため、無線で助けを呼べなかった。薬莢がないことから、別の現場で撃たれ、車で移動して死亡したと思われた。

パトカーに取り付けたカメラの映像を確認すると、最後に止めた車の主はフレッド・ラターという男だった。ラターはコーフィールドの隣人で、トラブルをかかえていたらしい。カリーはラターの時計に血がついていることに気づき、DNAを調べるが、本人でもコーフィールドでもない女性のものだった。また、ラターにアリバイがあることも判明。

デルコはパトカーのマフラーでできた傷をたどり、現場を発見。IABのリック・ステットラーがいちはやく現場に到着。現場には他にも、高級車とオートバイのタイヤ痕があった。

パトカーのフロントシートには、ガムの噛みかす。女性の唾液と男性の精液が検出された。だがフロントシートなので、売春婦を連行したわけではない。DNAからゲリー・ニールソンという男、さらにそこからティファニーという売春婦の存在が判明。ティファニーはコーフィールドの相手をしたと言って、彼から渡された金を出す。

ホレイショは、ティファニーはコーフィールドに雇われた情報提供者だろうと判断。ティファニーは「誰も信用するな」と言われて嘘をついたのだ。コーフィールドが追っていたのは、ジミー・アサリオという男だった。高級車に乗っている客がいれば、ティファニーがジミーに連絡し、ジミーが車を盗む。ティファニーは、ジミーに連絡する前にコーフィールドに知らせることになっており、前日も同じように連絡していた。ホレイショはティファニーに電話させ、車を盗みに来たジミーを逮捕。盗まれた車も解体工場で発見された。

その工場にはゲリーの車もあった。ゲリーは現場にいたことを否定するが、鼓膜に一時的な損傷がでていたことから、現場にいたことがわかる。至近距離で銃声を聞いたための損傷だったのだ。ゲリーが襲われたところへコーフィールドが現れ、ゲリーが発砲したため連鎖反応で銃撃戦になり、コーフィールドは死亡。ゲリーはそのまま逃亡した。

事件は解決し、コーフィールド夫人も生活の保障が受けられることになった。だが、ステットラーはひそかに「ホレイショ・ケイン」の調査を開始する。

アナ・モラーレス暴行事件

カリーはラターの時計を調べた後、彼の家を訪れ時計を返却。家の様子を見ると、ラターの話とは少々矛盾していた。カリーは、ラターの家で女性が虐待されていることを知るが、彼女は何も言わないため、名刺を渡して帰る。彼女の涙を拭いたハンカチから、ラターの時計に付着していた血が彼女のものであることが判明。コーフィールドは、彼女の件でラターと言い争ったと思われた。

カリーはDNAを根拠に令状を取り、家庭内暴力の容疑で再びラター宅を訪れるが、彼は包丁で腹部を刺されて倒れていた。女性の名はアナ・モラーレスだという。家にあったエプロンと食材から、移動式屋台で働いていると思われた。エプロンに付着していた塩のつぶから、海のそばと判断し、アナを発見。アナは顔と腹部を殴られていた。

カリーは再びラター宅の現場に戻り、ラターが袋にせっけんを入れてアナを殴った証拠を発見、ラターを加重暴行罪で逮捕する。カリーはアナの代理人を父親に依頼する。


感想

イェリーナがステットラーとデートしているらしいことが明らかになる。そこでイェリーナが「娘がいるって隠していたでしょう」と言うので、真相に気づいたのかと思ったら。台詞を確認すると “You had a daughter.” だったので、やはりホレイショの娘だと思っているのね……。で、スージーというお相手がいて娘までいるのに、結婚するでもなく私に気があるようなことを言うなんて! と思ったのか。そりゃ確かにひどい男だ。

しかし、マディソンの年齢を考えると、スージーが妊娠した頃にホレイショとの接点はなかったはずだと気づかないのだろうか。はっきり接点があって、かつ「何週間も家を空けることがあった」夫のことには思い至らないのだろうか。妻としてはわからなくもないけど、刑事としてはどうなのよイェリーナ。

容疑者だったラターの家庭内暴力。マイアミは、1つの事件を追っていくうちに、別の事件が発覚するという「派生Bプロット」が多い気がする。いや、むしろ後から発覚した方がメインという「派生Aプロット」が多いかも。今回の派生事件は、事件としては軽い扱いだが、カリーの台詞、観察力の優れたパトロール警官とのやり取りが良かった。書類はなくても、人間としての権利がある――当たり前のことを当たり前のこととして口に出すカリーの、確信に満ちた表情から真摯な気持ちが伝わってくる。そして、不法入国して国籍も持たず、お金も何の後ろ盾もない女性、こういう時こそカリーパパの出番なのだろう。きっと親身になって助けてあげたと思う。酒飲んでなければ。

Yoko (yoko221b) 2006-06-29