CSI: Miami - Season 3, Episode 12
- Bright and early, H?
- Bright and early, Wolfe.
デイド記念病院のERに銃を持った男が侵入、銃撃戦になる。銃を持って侵入した男と、下腹部の痛みを訴えて手当てを待っていた男の2人が死亡、4名が負傷。銃撃犯人の刺青から、ギャングの抗争が疑われた。来院して射殺された男はカルヴィン・ジョイナー。銃撃犯の名はヘクター・デル・リオ。ヘクターの携帯電話で通話記録を調べると、最後に通話した相手は病院の職員ラモン・モラレスだった。ラモンを尋問し、カルヴィンの殺害はギャングのリーダー、パルメロ殺害の復讐であることがわかる。
カルヴィンには、ERで撃たれた傷の他に、古い銃創があった。彼らは撃たれても、警察に通報されることを恐れて病院に来たがらない。カルヴィンもそうだったが、痛みがひどくなったため仕方なく来院し、そこをラモンに見つかって仲間に通報されたのだ。
カリーとデルコはERの現場で、銃弾の跡と発射角度を照合。カルヴィンの頭部を撃った弾は、ヘクターのいた位置ではなくERの入り口から撃たれたものだった。銃を撃った人物がもう1人いたことになる。2人は出口の経路をたどり、新しいタイヤの跡を発見。そこにはタイヤの部品の破片もあった。その破片はエディ・デイヴィッズの店で販売された物で、客の名はジェシ・ネバドだった。
ネバドの車を押収して調べると、部品はぴったり一致した。助手席にはヒマワリの種。車の床下には収納庫があり、そこに拳銃が隠されていた。ヒマワリの種から検出したDNAは、リコ・ドミンゲス。リコはカルヴィンを撃ったことを認め、パルメロの殺害について警察は知らん顔だと怒る。
一方、カルヴィンの古傷から摘出した弾丸は、ERの職員ラモンの銃のものだった。ラモンはパルメロの復讐にカルヴィンを撃ったのだが、パルメロが死んだ夜、実はカルヴィンは獄中にいた。ラモンは間違った相手に復讐したのだ。
パルメロは自宅の庭先で射殺され、妻のアナは室内で殴打され重傷。娘のカルメンは庭にいたが刑事には何も話さなかった。
アナを訪ねると、応対したのはジェシだった。ホレイショは娘のカルメンからパルメロの事件の夜「火を見た」と聞く。トリップはその場で銃を発見、それはパルメロを殺害した銃だったが、事件当時、その家に銃はなかった。アナは、それは夫の銃で自衛のために持っているだけだと主張する。
写真から判断して、アナが殴打されたのはその日が初めてではないと思われた。継続的なDVの痕跡は家の中に残っていた。柱には、ベルトを振り回してバックルがぶつかった傷跡。そこからバックルのデザインを調べると、それはエディ・デイヴィッズの物であると判明。エディはアナの浮気相手で、事件の夜もアナとともにいた。そこへパルメロが帰宅し、エディは急いで逃げたがベルトを忘れて行った。パルメロはそれでアナを殴打。その後、エディはパルメロが出て来るのを見て彼を射殺し、凶器をアナに捧げたのだった。エディの胸には燃える炎のタトゥーがあった。カルメンが見たのはそれだったのだ。
ウルフはERの銃撃現場で、セーターに血痕をつけた子連れの女性パメラを見て、セーターを預かるが、その時に赤ん坊の目の下に痣があることに気づく。診断の結果、それは点状出血であるとわかる。赤ん坊は窒息しそうになったのだ。口の中からは繊維片が発見された。
パメラは赤ん坊の口に繊維が入っていたと聞き、銃撃が始まった時に赤ん坊を抱きしめて胸に押し当てたせいだと言うが、繊維はパメラの服ではなく毛布のもの。さらにDNAを調べ、パメラが母親でないこともわかる。パメラは子守りで、両親が娘に関心を示さず赤ん坊が泣き止まないのを見かねて、毛布で泣き声を抑えて病院に連れて来たのだった。
ウルフは実の母親シーボーン夫人に赤ん坊を手渡すが、彼女はそのまま別の子守りに手渡したきりだった。ホレイショはウルフから事情を聞き、パメラが訴えられないよう児童センターに根回しをする。
うー、登場人物が多すぎて、関係がよくわからない! 髪型とかヒゲとか紛らわしいし!
時系列順に整理してみると……
うーん、こういうところですか? ER襲撃グループは、ジェシが運転してヘクターが実行犯、リコがバックアップだったのか。ラモンがなぜカルヴィンの仕業と思って撃ったのかは、結局わからなかったんだっけ。そんで、カルヴィンが来た病院でラモンが働いていたのも、たまたま?
最後にベルトのバックルがエディの店に戻って行くところは、いささか唐突に感じるが、一応最初の登場場面で出て来ていたのだ。背後の方に大きく出ているから、店のトレードマークなのだろう。エディの店はギャング仲間が皆お得意さんなので、パルメロもすぐに気づいたのか。けっこうせまい世界だ。
ギャンググループの怖いお兄さんたちが次々登場するせいか、イェリーナは冒頭だけで後は強面のフランクが担当。んー、それなら最初からフランクだけで良かったような気がする。レギュラーキャストともなるとやはり出番がなくてはいけないのだろうか。でも、アナに事情を聞きに行く場面なんかは、イェリーナの属性を生かせる場面だと思うんだけど……ま、いっか。それにしてもホレイショは、女の子と話す機会を絶対に逃さない人だなぁ。
女の子といえば、ウルフくんはもっと小さな女の子(赤ん坊)の事件にかかりきり――というか、結局は虐待でも誘拐でもなかったのだけど。でも最後の方でホレイショに報告していたということは、それまでは独断で動いていたということ? マイアミは新人にもけっこう自由にやらせているのね。ここではウルフがホレイショを「H」と呼ぶことで、彼がすでにチームの一員であることが示されている。つまり、これがこのチームのやり方ってことなんだろう。
しかし最後までウルフに任せずホレイショ御大が登場したのは、やはりウルフではまだ決め台詞が言えないからなのだろうか。でも、ボスがグラサンかけてポーズ決めているのに、さっさと背を向けて帰ってしまっていいのか。
— Yoko (yoko221b) 2006-08-14