CSI: Miami - Season 4, Episode 12
The irony is, where you're going, you may end up being the target.
パーティーが行われていた家の寝室で、出席者ポール・サンダースが殺害された。主催者ウェイン・レイノルズは「デートの教祖」で、そのパーティはナンパ術を磨くための実践教室だった。
被害者はアイスピックで何度も刺されて死亡、胸には “L” という文字が大きく書かれていた。これは被害者にナンパされた女性ヘザーが彼の言動に怒って “Loser”(負け犬)の意味で書いたものだという。ヘザーは殺害を否定し、そのまま立ち去ったと主張する。服には大豆から作った繊維が付着していた。それはウェインが着ていた服の物だが、ウェインは、ポールが新しくナンパ教室を始めると聞いて口論しただけだと言う。また、ポールは結婚したばかりで、妻のブレンダがこっそりパーティ会場に来ていたこともわかる。
部屋に落ちていたペンは、指紋からカレン・マニングという女性の物とわかるが、カレンは “L” を書いたヘザーと同一人物であった。カレンはヘザー・ラーキンというペンネームでコラムを書いているライターで、ナンパ教室を批判する記事を書こうとしてパーティーに来たのだった。遺体の第一発見者トッド・マニングはカレンの兄だった。
カリーは、現場にあった香りの発生装置に気づく。これはタイマー設定でさまざまな香りを室内に放出する装置だった。事件があった時刻の香りを付けていたのは、トッド・マニングだった。ポールはヘザーがトッドの妹であると知らず、見栄で「彼女と寝た」と嘘をついた。トッドはそれを聞いて怒り、ポールを刺殺したのだった。
マリソル・デルコがマリファナ5袋を売人から買って逮捕される。マリファナ購入は1オンスまでなら合法だが、それ以上の量を頒布目的で買うのは違法。マリソルは自分用だけでなく、同じ治療グループにいる出歩けない患者のぶんまで購入していた。ホレイショはアーロン・ピーターズに指示してマリファナを分析させる。
分析の結果、マリファナの含有量は半分以下で、ハーブが混ぜられていたことがわかる。だが、地方検事はデルコがラボにいたことから「証拠に手を加えたのではないか」と疑う。ホレイショとデルコは、マリソルにマリファナを売った売人を探し出し、ハーブを混ぜたことを証言させる。購入したマリファナが、違法にならない範囲の量であったことが証明されたため、マリソルは釈放される。
いったいどうなっていくのだろうマイアミは。ホレイショは。デルコは。ライアンは。相変わらずメインの事件はほとんど印象に残っていない。カリーがかっこ良かったことと、ウルフの視力はどうなっているのだろうと思ったことぐらいかな。
マリソルが購入したマリファナは、都合良く合法な範囲の量だったということで、無罪放免。マリファナって、自分用に1オンスまでなら買っても(吸っても?)犯罪にはならないのだろうか。マリファナ買ったことがないからわからないや。でもそれ以上買うと罪なのね。確かに「お友達の分も買いました」って、やってることだけ見ると売人と同じだもんな。
でも、合法な範囲の量であることをマリソルは知らなかった――つまり、1オンスを超える量のマリファナを「買ったつもり」だったわけだから、少なくとも理論上は薬物の違法な取引の「未遂罪」にはなるんじゃないだろうか? Law & Order にそんな話があったぞ~。実際に立件できるかどうかはともかくとして、倫理的にそこはやはり、気になる。
そもそも治療目的で病人に吸わせるんだから、ちゃんと主治医に相談して、適法に薬を(マリファナに限らず)処方してもらうべきじゃないんだろうか。今回混ぜられたハーブはどんな物か知らないけど、ハーブサプリだって薬と一緒に飲んじゃいけない物もあるんだし、ましてあんな怪しい売人が売ってるシロモノなんて何が入ってるかわかったもんじゃないでしょう。
で、ラストでは何ですか? 助けてもらったお礼にお手製ディナー? しかも ropa vieja(ロパ・ビエハ)ですと? 何か聞き覚えのある料理だと思ったら、シーズン1の「似て非なる殺人」で、ホレイショがイェリーナの所に持って行った手土産の料理ではありませんか。中南米ではポピュラーな家庭料理らしい。柔らかく煮込んだ牛肉を、トマト、タマネギ、ニンニク、唐辛子と一緒に炒めた物とか)。
何にやけてんのホレイショ。例のシリアルキラーがまた来ても知らないよ。
— Yoko (yoko221b) 2007-03-04