CSI: Miami - Season 5, Episode 3
宝石デザイナー「Mr. アイス」のパーティに強盗が押し入り、客たちの宝石を根こそぎ強奪して逃亡。富豪の息子イーサン・パーカーと有名タレントのダコタ・ハドソンが射殺される。
現場には犯人が使ったマスクが落ちており、そのDNAから一人の身元はロドリゴ・ガルザと判明。ロドリゴはイーサンを「抵抗したから撃った」と認めたものの、ダコタの殺害は否定。検死の結果、ダコタを撃った弾丸は、イーサンを撃ったものとは別の銃から水中で発射されたものとわかる。薬きょうを照合した結果、銃の持ち主はケヴィン・アイヴァーソンと判明。
ケヴィンは「銃は盗まれたものだ」と主張。また、犯行当時はマイアミ沖のカジノ船「フォーチュン・メーカー」号にいたこともわかる。そこでは「デスプール」という賭博が行われていた。それは有名人たちが「いつ死ぬか」を賭けるもので、ダコタも賭けの対象になっていた。しかも彼女に賭けていたのはケヴィンだった。カジノ船からは、精巧な偽札「スーパーノート」が発見され、どうやら船内で印刷しているらしいとわかる。カジノ船の背後には北朝鮮政府の大物がいるという疑惑があり、主催者のチョイらはFBIの捜査対象になっていた。
カリーは、ダコタの耳にアレルギー反応が見られたことから、アイスの宝石がガラス製の偽物であることに気づく。アイスを訪ねて行ってみると、彼は強盗犯とともに宝石類を粉砕して廃棄しているところだった。彼はセレブたちに偽物の宝石を売っていたが、イーサンに見抜かれてしまい、ごまかすために狂言強盗を仕組んでイーサンを殺害したのだった。
その後、ダコタを撃った凶器の拳銃が発見され、付着していた繊維片から、撃ったのはケヴィンの妻カトリーナであると判明。動機はやはり賭けの賞金であった。
ホレイショのもとに、捜査中に知り合った少年、タイラーから助けを求める電話が入る。母親のレベッカがカジノで借金をつくり、タイラーはその担保としてギャンブル会社に渡されてしまったのだ。ホレイショは、その電話がカジノ船からかけられたことを突き止め、FBI、財務省、沿岸警備隊を引き連れてカジノ船へと乗り込む。タイラーは無事に保護され、船上カジノは閉鎖、大量のスーパーノートが押収され、チョイは誘拐罪で逮捕される。
水着モデルにセレブの華やかなパーティ、外国の犯罪組織、連邦捜査官、彼らをアゴでこき使うホレイショ、そして寂しそうな可愛い男の子――これぞマイアミ! な要素てんこ盛りの100回記念エピソードだった。マラ・ノーチェの次は北朝鮮のスーパーノート、ということで敵もだんだん強大になってくる。
ホレイショの役職は地方警察の警部補のままでいいのだろうか。FBI捜査官に当然のように通話記録を調べさせ、誰の番号かと聞かれたら、携帯を閉じておもむろに一言「俺のだ」――それ相手に聞こえてないよ。誰に言ってんの。
可愛い男の子、タイラー君を演じていたのは、前年のNY「屍の虫」で劇画の大好きな少年を演じていた子だな。
ウルフは相変わらず偉そう――というか、やはりナタリアが気に入らないのか。そういえば前シーズン、ウルフはスパイのあぶり出しのために芝居をやらされていて、それでアレックスを怒らせたりしていたものなぁ。そうやって苦労したわりにスパイの正体はフィナーレまでわからなかったし。命令したホレイショに怒るわけにもいかず、それがナタリアに向かって噴出しているようにも見える。
それにしても彼がデスプールに手を出していたなんて……で、最後に贋札を燃やしていたけど、あれは証拠隠滅にあたらないのだろうか。(カリーに渡したのは押収されちゃったよね)
そして最後に並んで砂浜を歩く5人。シーズン2のフィナーレ「CSIの汚名」のラストも同じような感じだったな……と思い出すと、ちょっと寂しくなってしまった。私はやはりあの頃の、まだ現実味があってスピードルがいた頃のマイアミが好きだったなぁ、と思ってしまったので……。とはいえ、現在の状況もこれはこれで、なるべくしてなった物だろうし、元に戻してほしいわけでもないけど。ただ、時々こうして「昔を思い出す」要素が混じると喜んでいいのか悲しんでいいのか。
それに、ナタリアはともかく、トリップが入っていないのが寂しい。シーズン1からrecurringだったし、今はオープニングにも入っているというのに。
— Yoko (yoko221b) 2008-12-24