CSI: Miami - Season 5, Episode 11
逮捕されたテロリスト、ソニヤ・バラク(「自爆」)の予備審問が開かれ、ホレイショも証人として出廷。弁護人タニンジャーの尽力によりソニヤは保釈が認められるが、法廷を出たところでタニンジャーが車の中から何者かに狙撃され死亡。ソニヤはタニンジャーの車でその場から逃走する。
現場で弾道を詳しく調べた結果、犯人が狙っていたのはソニヤの方だったことがわかる。ホレイショはタニンジャーの遺体のそばに携帯電話が残っていなかったことに気づいて電話をかけ、ソニヤが電話を持っていることを知る。ホレイショはソニヤに危険を伝えるが、彼女は聞く耳を持たない。
ホレイショがナンバーを目撃したため、犯人が乗っていたのはクレイグ・エドワーズ所有の車とわかる。クレイグの手からは発射残渣も検出されるが、タニンジャーを撃った銃とは火薬の成分が異なっており、いったん彼は釈放される。
タニンジャーの車はその後発見されるが、運転していたのはヘクター・リビエラという男性でソニヤの姿はない。トランクを開けると、そこには刺殺された男性の遺体。それは雑貨店の店主ガブリエル・セルバンテスであった。
ヘクターは「自分は車を盗んだだけ」だと関与を否定するが、ウルフはヘクターのジャケットをルミノールで調べ、血液反応を確認。だが、密着取材をしていたドイルが「もっと良い映像がほしい」と言ったため、さらにルミノールを吹きつけ、DNAを破壊してしまう。
ガブリエルの胸にあったタトゥーから、彼が「ロス・クラネオス」という犯罪組織から抜けようとしていたことがわかる。ガブリエル殺害は幹部のドミンゴがヘクターに命じたものであった。だが証拠は使えず、ドミンゴの証言がどの程度信用されるかは疑問であった。ガブリエルの娘のエマが商品棚のかげから事件を目撃していたが、カリーは「組織犯罪で報復が予想される事件で幼い少女を証人に使うことはできない」と主張する。
その後、ホレイショらはタニンジャーの携帯電話の信号を追跡して、とある倉庫へ踏み込むが、そこにいたのはアルカーディルのメンバーたち。彼らは一斉に検挙される。
ソニヤはヘクターに車を「盗まれた」後にレンタカーを借りていたが、防犯カメラの映像を確認すると、ソニヤがヘクターに笑いかけ、自分からキーを渡しているところが映っていた。また、ヘクターのジャケットからはプラスチック爆弾などの痕跡が検出され、彼自身もテロ計画に関与していたことがわかる。ヘクターはソニヤとの関わりと死体遺棄の事実を認め、エマが法廷に立つ必要はなくなった。
一方、倉庫で発見された拳銃のひとつが、タニンジャーを撃った凶器と判明。その銃のスライドに付着した血痕から、発砲したのはクレイグの弁護士フリーモントと判明。フリーモントはアルカーディルの一員であり、原発攻撃が阻止されたのはソニヤが裏切ったせいだと思い込んで彼女を狙ったのだった。
ソニヤの行方を追うホレイショは、保釈金を払ったのがピーター・キンケラだったということを知る。キンケラのクルーザーに向かうと、そこにはキンケラとソニヤの姿があった。キンケラは、ソニヤを保釈すればアルカーディルが彼女を始末するだろうと踏んで金を払ったが、結局そうならなかったため、自ら手を下そうとしていたのだった。ホレイショはキンケラを説得して翻意させる。
わーどうしたのホレイショ。普段はラボに寄り付きもしないのに今回は自ら証拠を検証! 銃器ラボで拳銃を試射! 質量分析結果から爆弾の痕跡を一目で見抜く超人的な洞察力は相変わらずだが、方向性がまるでCSIみたいじゃないか!
しかも被害者に小さな娘がいるのに接触いっさいなし! 少女担当がカリー! もしかして脚本の誤植でホレイショとカリーの出番が入れ替わったりしてない?
この2人がバシッと決めてくれるのは良いのだが、ウルフは何やってるの? ルミノールがDNAを破壊するなんて、CSIを見ている視聴者なら知ってるよ! もう新人じゃないんだから、というか新人の頃の方が優秀だったのじゃないか彼は……まったく、もう。
今シーズンは「Hドラマ」を控えて(とはいえ、ソニヤとの間にはまだ何かありそうだ)他のメンバーを描こうという意図があるみたいなので、ライアンもこの失敗を乗り越えて成長してくれるのだろうという希望は持っているのだけど、そうだとしても、成長を描くためにわざわざ後退させるようなことをしなくてもいいのに。
それはそうと、ソニヤはキンケラの家族を救出するための情報を提供して取引したらしいのに、それでも予備審問をするの? 取引した後は、さっさと罪状認否して量刑手続きに進むものだと思っていたのだけど。
— Yoko (yoko221b) 2009-01-03