CSI: Miami - Season 5, Episode 14
押収した銃器類を運んでいた警察車輌が襲撃され、担当の捜査官2名が死亡する。横倒しになった車輌からは大量の銃があふれ出し、通行人たちは我先にと銃を奪っていく。
捜査官のクランビーは車が横転して死亡したが、もうひとりのライダーは車外へ出て犯人と格闘し、その際に髪の毛をむしり取ったためDNAで身元が判明。銃器所持の前歴のあるペドロ・サルバードことペドロ・クルーズ。ホレイショの仇敵クラーボ・クルーズ(シーズン2「南米の極悪人」、シーズン3「猛獣の正体」)の従弟だった。
その後、対戦車用のロケットランチャーが盗まれたことがわかる。クラーボ・クルーズは事情を聞きに来たホレイショの前で看守を刺すという事件を起こし、その罪状認否のため法廷に向かっているという。クラーボがそのロケット弾を利用して脱走するつもりだ、と見抜いたホレイショは警告しようとするが、その時すでにロケット弾が打ち込まれ、どさくさに紛れてクラーボは逃走してしまっていた。
裁判所の外にはミキサー車が泊まっており、動かしてみると回転部分から男の死体が転がり落ちる。男はミキサーの中に隠れてロケット弾を打ち込んだが、大量の熱排気が出ることを予想していなかったため、熱風で焼け死んでしまったのだ。
法廷の監視カメラから、速記官のキャシーがクラーボに人質にされたことがわかる。ホレイショがキャシーの携帯電話にかけると、出たのはクラーボだった。クラーボはホレイショを銀行に呼び出し、「お前の口座に100万ドルを送金したので引き出して来い」と命令。ホレイショは言われるままに現金を引き出し、クラーボに手渡す。クラーボは「女は駐車場のベンツにいる」とだけ言って逃走。ホレイショはデルコを呼んでキャシーを探すが見つからない。そこへ2人を狙って狙撃手が発砲。デルコは脚と頭部を撃たれてしまう――。
11歳の少年ジェシーの射殺された遺体が自宅前で発見される。現場には証拠品のタグが落ちており、盗まれた銃で撃たれたものと思われた。
ジェシーは姉や兄たちと暮らしており、長姉のカミールが親代わり。カミールは「両親とは死別した。銃声がした時は家の中にいて何も見なかった」と言うが、その後、父親がまだ生きており刑務所から出たばかりであることや、事件当時カミールが不在だったことなどがわかる。カリーとウルフは父親を疑うが、父親はトラブルを恐れて現場から逃げ出しただけで、カミールが嘘をついたのは、内緒で清掃のバイトをしていたためだった。
弾道を調べてみると、ジェシーを撃った弾は自宅の2階から発射されていたことがわかる。それはジェシーの兄ベンの部屋だった。ベンはゴミ箱に捨てられていた銃を拾い、部屋に持ち帰った。その銃が暴発して壁を貫通し、庭にいたジェシーに当たってしまったのだった。
エリックが~~!! でもこの展開でこの邦題は反則でしょ! この後のシーズンキャストがわかっているので死なないことは知っているけど、放送前から「心停止するけど11分だけ」ってバラしてどうするよ! ……でも、死なないとわかっていても、最後の場面でのエリックは正視できなかった……。orz
事件の方は「プロットに突っ込んじゃダメ、ダメ」と自分に言い聞かせながら見ていた。でもアレックスはさすが! 今までも現場で火事に巻き込まれたり、被害者の携帯電話が爆発したりと、検死官としてはCSIシリーズの中でもいちばん危険な目に遭っているが、今回は自分も怪我をしながら負傷者の手当て。素晴らしい。
ペドロはクルーズ姓だが、クラーボと血縁があったということなので、母方の従弟ということになる(クラーボはクルーズパパの実子ではないので)。たまたま同じ姓だったのか、あるいはクルーズの方が偽名だったのか。
もうひとつの事件は、証拠品の略奪騒ぎのせいで少年が偶然にも銃を手にしてしまったことによる事故。処分予定の銃を分解もせず、しかも弾を装填したまま運搬するというのはちょっと現実的じゃないけど、少年に対するウルフの接し方は(珍しく)良かったと思う。