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CSI: Miami - Season 5, Episode 16

#113 Broken Home


事件概要

エドワード&キンバリー・クラウリー

ココナツグローブに住むエドワード・クラウリーが、夜に近所のモンタヴォ家を訪ね、そのまま倒れて死亡。頭部を殴られていた。その後、同家の庭でエドワードの妻キンバリーの刺殺された遺体も発見される。その夜モンタヴォ夫妻はパーティに出かけたまま帰らず、エドワードの娘ヘザーが子守をしていた。

窓に残る指紋から、医師のマイク・ラスカーが室内を覗いていたことがわかるが、ラスカーはただ立ち寄っただけで事件とは無関係と主張。だがその後、モンタヴォ夫妻が発見され、2人がパーティでラスカー医師に薬を盛られて気を失っていたことがわかる。

ラスカーは、モンタヴォ夫妻が近隣で盗みをはたらいており、自分はそれを取り返しに行ったのだと主張する。モンタヴォ邸からは貴金属類がいくつか発見されるが、盗んだのは12歳の息子ジャスティンだった。さらにジャスティンの話から、ヘザーが恋人のザック・グリフィスを連れ込んでいたことがわかる。

ナタリアは、エドワードの傷口に付着していた虫がイエバエであることに注目する。イエバエは昼行性であるため、傷を受けたのはかなり早い時間である可能性があった。また、ハエの胴体部分がなくなっていたことは、走行中の車かバイクに匹敵する衝撃を受けたことを意味する。ハエはザックのヘルメットにぶつかり、ザックがヘルメットでエドワードを殴ったため、傷口に移ったのだった。

ザックはヘザーとの交際を禁じられたため、腹を立ててエドワードを殴ったことを認めた。だがキンバリーの遺体を調べた結果、彼女がザックと性交渉を持っていたことがわかる。キンバリーを刺したのは、母親が自分の恋人と寝ていることを知って逆上したヘザーだった。

ルシール・クラーク他

一方、モンタヴォ家から発見された盗品と盗難届けを照合してみると、離れた街に住む女性のブレスレットが含まれていることがわかる。持ち主のルシール・クラークは病死しており、ブレスレットは病院で盗まれたという。当時の担当医はマイク・ラスカーだった。ラスカーは「患者から贈られた品だ」と主張するが、ルシールの娘はそれを否定。また、ラスカーの患者が他に何人も死亡していたこともわかる。

ルシールの遺体を掘り起こして検査したところ、遺体からは呼吸不全を偽装できる薬物(パンクロニウム)が検出される。ラスカーは「患者を苦しみから救った」と安楽死を主張するが、殺人罪で逮捕される。


感想

冒頭がちょっとホラーっぽい。この女の子はいったい何に脅えているんだろう、と思いつつ見ていると、不審な電話が実はジャスティンの悪戯だったとわかり、ヘザーの態度のことも忘れてしまうのだが、改めて見直してみると、母親を殺す場面がフラッシュバックしていたことがわかる。コマ送りにしないとわからないけど。

犯人が返り血のついた服をそのまま着ていて「着替えないの? 洗わないの?」と突っ込まれることは珍しくないのだが、今回の血痕はかなりすごい。これはヘザーがモンタヴォ家にずっといたので着替えられなかった、ということで一応納得はできるのだが、あの状態の服を着たまま警察で事情聴取を受けていたのかと思うと……。

あんな小さなハエの損傷具合で衝撃の強さが割り出せるのだろうか、とかBプロットの連続殺人はちょっと付けたしっぽいなとか思わないでもないが、事件としては良かったと思う。被害者の遺族に寄り添うようなホレイショの姿を見ると、いつものマイアミだな……と、ちょっと安心するような気持ちになる。

劇中で流れる音楽も、2曲ともすごく良かった。特にエリックが登場した場面で流れていた “The Sad Song” がいいな~(下記参照)。

エリックといえば、あれだけの怪我をして数週間(a few weeks)で復帰していてびっくり。Without a Trace で負傷した彼は、心停止もしていないのに6週間で復帰して「早いね」って驚かれてたじゃん。しかも復帰後しばらくは内勤だった。本国放送時に「エリックが重傷を負う」というネタバレを見たときは、てっきりアダム・ロドリゲスがしばらく出演できないのか(映画に出るとか)と思ったのだけど。そうじゃなくて、これもエリック・ドラマの一環だったのね……ライアン・ドラマはどうなった?


使用楽曲

Yoko (yoko221b) 2009-02-05