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CSI: Miami - Season 6, Episode 2

#123 Cyber-lebrity


事件概要

ルーク・サリアン

高校の水泳部の試合を観戦していたルーク・サリアンが矢で撃たれて死亡する。ルークの恋人は水泳部員のキャンダス・ウォーカー。キャンダスはインターネットに投稿された写真がきっかけで、世界中にファンを獲得したサイバー・セレブ。一挙手一投足がネット上で話題になり、試合当日も大勢のファンがつめかけていた。事件が起きた時も、観客たちは皆キャンダスに注目しており、有力な目撃情報は得られなかった。ホレイショは、CSIに復職申請中のライアン・ウルフをキャンダスのボディガードとして雇う。

カリーは同校のアーチェリー部から弓矢を押収し、矢に残った痕跡からそれを撃った弓を特定する。用具室の鍵を持っているのは体育教師ウィットンだけであり、かつ弓に付着した上皮のDNAもウィットンのものだったが、ウィットンは「自分が弓矢を調節しているので、触った痕跡があるのは当然のこと」と主張。

そうこうする間にも、ネット上にはキャンダスの写真が次々にアップロードされていく。その中には、キャンダスが微笑みながら撮影者を見つめているらしい写真があった。ルークの所持品を調べると、小型カメラを仕込んだサングラス(スパイグラス)が発見される。ルークがキャンダスを裏切って写真を売っていたという疑惑が生じるが、そうではなく、別のブロガーがこっそりサングラスをすりかえただけだと判明。

凶器の弓の調節具合から使用者の体格を割り出した結果、どうやら犯人は女性らしいとわかる。スパイグラスの映像を分析すると、そこには用具室の鍵を持って歩いている女子生徒ミランダ・ハートンの姿があった。

ミランダはキャンダスと同じ水泳部員で、「自分の方が美人で実力もあるのに、なぜキャンダスだけが注目されるのか」と彼女を恨んでいた。そしてウィットンと愛人関係にあることを利用して鍵を手に入れ、弓矢を持ち出してキャンダスを狙った。だがキャンダスのスタートが一瞬遅れたため、ルークにあたってしまったのだった。

ミランダは逮捕され、念願の「注目」をいやというほど浴びることになる――。

ホレイショ・ケイン(未遂)

事件の後、キャンダスはさらに話題の人となり、「ストークウォーカー」というサイトでは彼女の動向が逐一更新されていく。その中にホレイショの写真がアップされ、注目を集め始める。やがてホレイショが5年前にマフィアのボス、アルジェントを有罪にする証言を大陪審で行ったことが暴露される。

その後、ストーカーサイトには「ホレイショ・ケインは今日死ぬ」という書き込みが上がる。ホレイショはわざと自分の居場所をネットに流して「犯人」を待ち受ける。やって来たのはアルジェントの息子デイモンだった。デイモンはハマーから奪ったホレイショの銃で発砲するが、その弾はあらかじめ、空砲にすりかえられていた。


感想

ホレイショ、ネットアイドルになるの巻。

もう何だかストーリーよりも「サイバーセレブ」とかあり得ない東京の風景につっこむだけで終わってしまいそうなエピソード。東京にあんな電車走ってないでしょ! いやあれは電車じゃなくて電車の車両みたいなレイアウトにしたカフェで、窓の外はパノラマ写真をぐるぐる回しているだけなのかも。ストーカーサイトの「それをすべて始めた打撃!」というのは英語版の “THE SHOT THAT STARTED IT ALL!” を翻訳機にかけたのか。SHOTは写真のショットだよね、この場合。

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いくら可愛いとはいえ普通の女子高生が一夜にしてサイバーセレブになって、実生活でもストーキングされまくり、というのはいささか現実感に乏しいような気がするけど(殺人犯のミランダが騒がれる方がまだわかる)、それよりホレイショのストーカーサイトがすごい! あれ自分で(囮用に)投稿した写真も入ってる?

居場所をネットに流したのだから、デイモン以外にも現場に来た人は多いはず。きっとあのサイトには、銃をかまえるホレイショの写真や動画が大量にうpされたに違いない。

それはそうと「アルジェントを有罪にした大陪審での証言」というのは何だろう。大陪審は起訴するかどうかを決める機関であって、判決はその後の話では? ホレイショの証言で起訴が決まったとしても、その後に公判が開かれていればその裁判は公開の場で行われたはず(つまり大陪審が法を破って内容を漏らす必要はない)。公判が特別に非公開にされたとか、そういう事情があったのだろうか。


使用楽曲

Yoko (yoko221b) 2009-09-27