CSI: Miami - Season 6, Episode 8
カナダから家族で旅行に来ていた若者、ブライアン・パートニーが、ホテルのエレベーターで顔面を撃たれて殺害される。銃弾は貫通したはずだが、現場には見当たらない。だが他の遺留物から、コブラ・ファミリアというギャングの犯行と思われた。
ブライアンのポケットからは804号室のカードキーが発見される。それはパートニー家の部屋ではなく、NYから来たミッチ・ペーニャと恋人のエイミーが泊まっている部屋だった。部屋の位置はエレベーターのすぐ手前で、血痕が残っていたことから、ブライアンはそのフロアで撃たれたとわかる。事情を聞くと、エイミーがブライアンと知り合って部屋に誘ったが、そこへ戻って来たミッチと争いになったという。だがミッチはブライアンを追い出し、その他は何もなかったと主張する。
監視カメラの映像から、撃った犯人はホテルの従業員の制服を着ていたことがわかり、調べてみると夜勤のベルボーイ、ルイース・メンドーザの制服が血のついた状態で発見される。メンドーザはコブラ・ファミリアの活動地域内に住んでいたが、「制服はロッカーから盗まれただけで自分は無関係だ」と主張する。ブライアンの父親ロジャーは、メンドーザの姿を見て、彼を犯人だと思い込む。
ブライアンの弟シェーンは、駐車場でバイクが急発進する音を聞いていた。デルコとウルフはその供述を元に駐車場を調べ、車種を突き止める。さらに使用していたオイルの特性から、そのバイクを扱ったカスタムショップも判明。だが、行ってみるとちょうどオーナーのヴァスコ・トーレスがそのバイクを燃やしているところだった。
メンドーザの関与を示唆する証拠がさらに見つかり、ホレイショとデルコがもう一度話を聞きに行くが、そこで頭を殴られて倒れているメンドーザを発見。ロジャーが彼を犯人を思い込んで復讐したかと思われたが、凶器を調べた結果、殴ったのはシェーンだったとわかる。
シェーンの話から、ブライアンが持っていたはずの懐中時計がなくなっていることがわかる。再度現場を調べてみると、時計はエレベーターシャフトに落ちていた。同じ場所で銃弾も発見される。
銃弾を調べた結果、撃った銃の持ち主はミッチと判明。だが銃に付着した汗のDNAから、撃ったのはヴァスコだとわかる。ヴァスコはコブラ・ファミリアに入団するためのイニシエーションとして人を殺したことを認める。ミッチは旅行者ではなくコブラ・ファミリアのメンバー。仲間に入りたがっていたヴァスコを利用して、ブライアンをターゲットにするよう命じたのだった。
シェーンはルイースへの暴行罪で起訴されるが、ホレイショはルイースに「もっと良い所に住めるようにするから」と言って、シェーンに不利な証言をしないよう取り計らう。
ナタリアは、ブライアンの遺品を母親のデニースに渡す。そこへ通りかかるヴァスコ。デニースは、連行していた警官の不意をついてヴァスコに近づき、彼を射殺する。
冒頭、家族のひとりひとりを映している場面が怪しい……このうちの誰かに何かが起きる（あるいは何かを起こす）んだろうなと思っていたら、いきなり死体が～。
珍しく現場でエモーショナルなナタリア。それは良いのだが、遺体がエレベーターにあって動かした形跡もないのに、なぜすぐに撃った現場を探さないのだろう。ここはやはり、全階のエレベーターを封鎖して1つずつ調べていくべきだと思う。（そのためのウルフ復職じゃないのか？）
銃弾の行方を探していないのも、カリーにしてはやや不自然。シャフトに落ちたということは、頭部を貫通した後どこかに当たって跳ね返ったはずなので、その跡がどこかに残っているはず。まずそれを確認しなきゃ。
さて今回の被害者家族。冒頭の怪しさから、これはもしや家族の誰かが？ と余計な疑惑を抱いてしまった。父親は妙に攻撃的（不自然な犯人決め付け、次男罵倒）だし、次男も何だか挙動不審……と思ったら、それまで存在感のなかった母親が犯人を射殺。ジャック・バウアーの奥さんなのに出番が少なかったので、最後に何かやりそうな気はしていたんだ。警察署前で殺人、というのも前シーズンの「リオの決闘」にあったパターンで、そういえばその時にもナタリアとウルフがいたんだった。
そしてホレイショは今回も証人に干渉しまくり。前回は恫喝だったが今回は引越し費用を出してやるなんて、これは買収ではないのか？ こう毎回だと検察にも怒られそうだけど、もしかして今回の検事もレベッカ？ これがLaw & Orderだったら “witness tampering” で絶対に問題になるところだけど、マイアミは何でもありなのね。
ところで、ルイースのパンチが荷物から発見された理由は、結局何だったのだろう。何かのひょうしに紛れ込んだだけかな。