CSI: Miami - Season 7, Episode 1
ホレイショが射殺された、という一報を聞いてカリーとデルコは飛行場へ駆けつけるが、そこには大量の血溜りがあるだけでホレイショの姿はなかった。先に現場に来ていたウルフは「マスコミにチーフの姿を晒したくなくて、先にモルグへ搬送した」と言う。だがデルコがモルグへ向かうと、ホレイショの遺体は「連邦捜査官に引き渡した」という。現場の飛行場は連邦の管轄なのだ。
ナタリアは現場の血の中に、凝固した別人の血液を発見。そこから、刑務所から出所したばかりのディアスが現場にいたことがわかるが、ディアスは写真を撮っただけだと犯行を否定。ディアスが撮影した画像から狙撃現場がわかり、連邦捜査官のコールドウェルの存在が浮上。モルグにあった遺体引き渡しの書類にサインをしたのもコールドウェルだった。さらに、コールドウェルがウルフと怪しいメッセージを交わしていたことがわかる。
カリーとデルコに問い詰められたウルフは、ホレイショがまだ生きており、射殺は偽装だったことを打ち明ける。オルテガはディアスを使ってホレイショを殺そうとしており、ロン・サリスもホレイショを狙っていたため、死を偽装して敵を油断させる作戦をとったのだ。現場にあったのはホレイショ自身から採血した血液で、射撃の名手であるコールドウェルが血液パックを狙って撃ったのだ。
その頃ホレイショは、ミゲル・サントラとイェリーナの協力を得て、ロン・サリスに囮捜査を仕掛けていた。一方デルコはオルテガを車に乗せ、彼が裏切ったように見せかけようとギャングの縄張りを走行するが、その途中で現金輸送車の襲撃現場に遭遇し、騒ぎに乗じてオルテガは逃亡する。
カリーは現場に残った皮膚片から、「クリプトキングス」というギャング団が関与していることを突き止める。その組織には、ATFの捜査官のジェイク・バークレーが潜入していた。ジェイクはカリーの頼みで、現金輸送車襲撃に使用した銃を提出。だがこれで捜査官だったことが知られてしまい、ジェイクはしばらく身を隠さねばならなくなる。
オルテガは、携帯電話の位置情報からエバグレーズに潜んでいるところを発見され、無事逮捕。ロン・サリスはジュリアに呼び出された姿を見せた所を、ホレイショに待ち伏せされる。サリスは逃亡をはかるが、ホレイショが船の燃料タンクを打ち抜き大爆発を起こす。サリスの遺体は見つからず、生死不明のまま。またアロイ弾も大量に出回っており、それを回収するという任務も彼らには残されていた。
飛行場で狙撃されたホレイショ。デルコとカリーが駆けつけてみると、そこにいたウルフが「チーフが撃たれて死んだ」と一言。この一言でもう「偽装」だとわかって気が抜けてしまった。だってホレイショが死ぬわけないじゃん！ これが例えば「病院に搬送された」だったら、本当に撃たれたのか？ と思ったかもしれないけどさ。
偽装でしょ、と思いながら見ているせいか、ホレイショが射殺されたにしてはどうも現場に緊迫感がない。カリーとデルコは現場に一番乗りしたウルフを不審に思い、遺体の確認もしないまま（できないけど）ウルフを疑ったりしている。それにしても、飛行場が連邦の管轄だという理由で遺体が引き渡されたことになっているのに、デイド署のCSI（ばりばり関係者）が現場を仕切っていて良いのだろうか。FBIに現場を封鎖させてデイド署メンバーを締め出していれば、ウルフも疑われずにすんだかも。人員不足か？
で、ヤラセでした～というのは思ったより早くネタばらしされてしまったけど、これはやはり、ホレイショがいないと画面が引き締まらないということなのかなぁ。大掛かりに仕組んだ割りに、本人が隠れもせずウロウロ。デルコではなくウルフに協力させたのは、デルコは “obvious chioce” だから。つまり、義弟のデルコは敵にもマークされていて、変な動きをするとヤラセがばれるということだと思う。でも、だからウルフにっていうのも切ないなぁ。そういえば、シーズン4でラボのスパイをあぶりだす工作にも加担させられていたっけ。
そして意外なところでジェイクが再登場。でもどうやらこれでお別れ？ 潜入捜査中だったのに、カリーのために命がけで証拠を奪取したものの、そのおかげで仲間に正体がバレてしまい身を隠す羽目に。でも、S6では殺人課の刑事として堂々と捜査活動をしていたし、カリーの中傷サイトに顔写真も出されていたのに、そもそもよく潜入できたと思う。
イェリーナもいた。彼女は「ホレイショに守られる女性」を脱却してから、どんどん良いキャラに変わっているようで、頼もしい感じが良い。
展開は、派手な銃撃戦にボート爆破、と正統派マイアミ路線だった。今シーズンも色々ぶっ飛ばしてくれるのだろう。