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CSI: Miami - Season 7, Episode 21

#163 Chip/Tuck


事件概要

イーサン・リーガー

民家の庭で稼働中の木材粉砕機に何者かが巻き込まれ、ズタズタに粉砕されて死亡する。騒音に怒った隣人がビデオカメラを片手に苦情を言いに来て発見した。最初は、機械を扱う庭師が被害者かと思われたが、庭師は機械を動かしたままファーストフード店に行っており無事。庭の主であるコルヴェット氏は「自分には関係ない」とまったく関心を示さない。

タラは遺体の大腿骨を観察して白血病患者であることに気づく。さらに骨髄移植を受けたことがわかり、それが手掛かりとなって身元は整形外科医のイーサン・リーガーと判明。コルヴェット氏の妻エリザベスはリーガーの患者で、リーガーは往診のために訪問したと思われた。

デルコは事情を聞こうとするが、エリザベスは部屋に閉じこもったまま外に出ようとしない。整形手術に失敗して顔が変形してしまったのだ。

隣人の撮影した映像を分析したところ、腕時計をした若者が現場にいたことがわかる。特徴的な時計から高校生のルーカス・ガリネティとわかる。ルーカスの母親のボニーもリーガーの患者で、ルーカスはリーガーが母親の顔とともに「性格まで変えてしまった」と恨んでリーガーを尾行したことを認めるが、途中で道に迷ってしまい、コルヴェット邸に着いた時はすでに粉砕機に巻き込まれた後だったと言う。

トラヴァースは骨から検出された毛包虫(ダニ)を調べ、その出所が人毛であることを突き止める。粉砕機からはリーガーの物ではない長い毛髪が発見されていた。腐敗した遺体から取った毛髪でカツラや付け毛を作ったため、そこに毛包虫が発生したのだ。調べてみると、ボニーの付け毛に大量の虫がわいていることがわかる。

リーガー医師は骨髄移植を受けて白血病を克服し、仕事を再開した矢先に愛妻のマーニーを事故で亡くしていた。その後、女性患者を妻そっくりに整形しようとしていたのだ。エリザベスでは失敗したが、ボニーはマーニーそっくりになった。そしてボニーもリーガーを愛するようになったが、ある日彼の仕事用ファイルを見て自分がマーニーの代用品にすぎないことを知ってしまった。ボニーはリーガーの後を付けて口論したが、そこでリーガーがうっかり自分を「マーニー」と呼んだことに怒り、粉砕機の中へリーガーを突き飛ばしたのだった。ルークが到着したのはボニーが帰った後のことだった。

ジュリア・ウィンストン

ホレイショはリーガーの患者リストを調べ、中にロン・サリスの写真を見つけて驚く。サリスはボートの爆発で死亡したと思われていたが、遺体は見つかっていなかった。実は火傷を負って生きており、リーガー医師の治療を受けていたのだ。病院からは手術用のプラズマブレードが紛失しており、共同経営者のロフティンはサリスとリーガーが口論していたことを思い出す。

ジュリアが自宅前にプラズマブレードを仕掛けられて顔などを負傷する。ホレイショはサリスの犯行を疑うが、サリスは事故の影響で指紋を失っており、照合することはできなかった。

サリスは情報提供者として警察に協力することになり、逮捕を免れる。


感想

今回のエピソードタイトルは「NIP/TUCK マイアミ整形外科医」のパロディ。手術シーンがグロいと評判のドラマだが(見たことはない)、今回エピソードの方もマイアミには珍しいタイプのグロかも。粉砕機でバラバラにされた遺体、髪の中にダニがわんさか……マイアミより本家ベガスかBONESにありそうなグロ加減だと思ったら。というか、どちらのシリーズにも粉砕機ネタはあったよね。

それに対して、亡くなった奥さんにそっくりの女性を作り上げたいという動機は別の意味で怖い。背筋がぞーっとするような静かな恐怖を感じる。顔が似ていても、性格や境遇は違うと思うのだが、外見だけ似ていればそれでいいのか。

そして、事件関係者としてロン・サリス再登場! シーズンプレミア「消えた屍」でボートが爆発して(ホレイショが爆発させた)生死不明のままだったが、やはり生きていたのか。しかし情報提供者として警察の味方になるという思わぬ展開。フィナーレはロシアン・マフィアとの頂上決戦になると思うのだが、ホレイショとロンがタッグを組んでマフィアに立ち向かう――というような話でもあるのだろうか。そしてジュリア襲撃の真相は?


使用楽曲

Yoko (yoko221b) 2014-06-23