CSI: Miami - Season 8, Episode 3
チャリティイベントのビーチバレー大会に出場していた若者たちが、突然苦しみ始め、4人のうち3人が死亡する。毒物散布の疑いがあったためHAZMATが出動するが、異常なし。詳しく検死した結果、3人は感電死したことがわかる。ただ一人助かったチャド・ボーエンは絶縁材でできたソックスをはいていたため無事だったのだ。
バレーのコートを調べてみると、硫酸銅が撒かれ、またケーブルが埋められていたことがわかる。ただしケーブルはどこにもつながっておらず、どこから電源を取ったかは不明。
ビーチバレー大会の主催者は、ビーチを所有する名士ディーン・コリンズの妻アマンダ。交遊関係を調べてみると、被害者のひとりトロイが、大会主催者の娘であるヘイリーとデートしたらしいとわかる。しかしトロイはアマンダの愛人でもあるらしく、ヘイリーはアマンダへの敵意を隠さない。さらに、アマンダはトロイだけではなく被害者全員と浮気をしており、ピーターが別の年上女性と交際していたこともわかる。
ホレイショは、ケーブルに付着したガラス状の物質から、犯人は落雷を利用したのではないかと考える。マイアミは雷の発生率が高く、天気が良くても雷が落ちることがあるのだ。そこでジェリーがナタリアとともに再びビーチを調べ、避雷針が立てられていたような痕跡を発見する。犯人は避雷針からケーブルへと電気を導き、電導性を高めるために硫酸銅も撒いておいたものと思われる。
その後、トリップが現場付近で避雷針を発見。それはゴルフクラブを切断して作ったものなので、ゴルフ奨学生のヘイリーに疑いがかかるが、ヘイリーが使うクラブとは素材が異なる。だがコリンズ家への捜索で、ひざ部分が破れた男物のズボンが発見される。鋸でクラブを切断して避雷針を作ったのは、ディーン・コリンズだったのだ。
ディーンは、年若い愛人を持つ自分のことは棚に上げ、「年齢を考えず若い男といちゃつく妻がいるおかげで、自分まで世間の笑いものだ」と妻を非難する。殺意はなかったというが、自然の力をコントロールすることはできなかったのだ。
マイアミ、ビーチ、バレーというとビキニ美女の競演なのが定番だが、今回は若いイケメンなのか……と思ったら被害者になってしまった。死因は感電死で、ビーチに雷が落ちるよう避雷針を仕掛けてコートまで導線を引いていたのだった。
マイアミは全米で最も落雷が多い土地だというが、それでもバレーの試合中に雷が落ちる確率、落ちた時にたまたまイケメン君たちが裸足で線の上に立っている確率を考えるとかなり危なっかしい犯罪。今まで何度も同じ罠を仕掛けて、今回初めて成功したのかもしれない。
このビーチバレー大会を主催したマダムが実はクーガー女で、娘の彼氏も含めて若い男を漁っていた。で、夫がその制裁に……と考えて罠を仕掛けたというのが真相で、「殺す気はなかった! 事故だ!」とお決まりのセリフを言いながら連行されて行ったが、あれだけの細工をしておいて事故もないものだ。とは言っても、かなり偶然に頼らなければいけない仕掛けではあるので、本当に雷が落ちるとは思っていなかったのかも。ロシアンルーレットのようなスリルを密かに味わっていたのだろうか(それも何だか暗い……)。
「クーガー」については、揶揄したり美化したりするわけではなく「中年男が若い女と付き合うのは許されて、その逆はなぜダメなのか」とストレートに問いかけていた。これはまあ、「クーガー」に付いて回るテーマではあるだろう。でも、言われた男が(こちらも自分の娘と同世代くらいの愛人がいる)「男はいいんだ!」と理由も何もなくわめくだけで、そこからさらに掘り下げているわけではない。しかし、この世界だってホレイショとマリソルの恋愛は成立したが、その逆の可能性はなさそうなキャラ配置。これはまぁ、しょうがないか。
カリーとエリックはそれぞれ内部調査の対象となったが、どうやら2人ともお咎めなし、ということになったようだ。そういえば前回でも言っていたと思うが、ステットラーは警部補になったのだな。いつの間に?
で、お咎めなしなのはいいけど署の入り口前で立ち話するE/C、通行の邪魔よ。