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CSI: NY - Season 4, Episode 3

#74 You Only Die Once


事件概要

ジェームズ・スタントン

フラック刑事の恋人デヴォンのペントハウスに泥棒が入る。その場にいたフラックは、スポーツカーで逃走する犯人をタクシーで追跡するが、犯人の車は青い炎を発して逃げてしまう。その泥棒は、「ジェームズ・ボンド」のようないでたちで上流家庭ばかりを狙うということで騒がれており、「ボンドが盗みに入った」というのは一種のステータスになるためデヴォンは喜ぶ。刑事局長のシンクレアも「ボンド」の被害に遭っていた。

その後、ジェームズ・ボンドのようにタキシードで正装し、頭の一部を切り取られた男性の遺体がボンド街で発見され、身元はスタントン財閥の御曹司、ジェームズ・スタントンと判明する。当初、一連の犯行はこのスタントンが行ったものと思われたが、スタントンの死後も「ボンド」の事件が起きる。今回の現場では、犯人は「スマートウォーター」という発光染料入りの水を浴びている可能性があった。

現場に残された車の部品から、「ボンド」の車は形状記憶ポリマーなどを使ったハイテク改造車であることが判明。ジェームズの頭部を切り取ったのも、車のカッティングレーザーがぶつかったものと思われた。部品のパーツ番号から、改造を行ったのはエリオット・ガーノという業者だとわかるが、ガーノにも従業員にもスマートウォーターの痕跡は見られない。

CSIの面々が証拠を分析する中で、何者かがラボのコンピュータシステムに侵入したことがわかり、マックは全システムを遮断するよう指示。電源がすべてオフになるが、ジェームズのタキシードが置かれたライトテーブルは発光したままだった。そのタキシードには、ナノワイヤーとチップが埋め込まれ、熱で起動され周囲の電子機器からデータをダウンロードできるようになっていたのだ。ジェームズは金持ちの家に侵入しては、宝石とともにコンピュータ内の情報を盗んでいたらしいとわかる。

ステラとフラックは、犯人が市長のパーティに現れることを予想し、正装してパーティへ潜入。ステラは「プレスフォトです」と言いながら、スマートウォーターに反応するカメラで参加者の写真を撮り続け、イベントスタッフのモードが犯人であることを知る。モードは改造車で逃げようとするが失敗。

モードの使った車にはブレーキなどに細工が施されており、もう1人の仲間がジェームズとモードの殺害を計画した可能性があった。細工を行ったのは、ガーノの下で働く技術者のロイド。ジェームズとモードが華やかな舞台に立つ一方で、地味な裏方ばかりやらされていることを不満に思ったロイドが2人の殺害を計画したのだった。

ホークスはタキシードのチップに保存されたデータを検証し、NYPDの刑事局長シンクレアのセクハラを告発するメールを発見していた。マックはそれを外部に漏らさないよう指示するが、いつの間にかマスコミの知るところとなり、シンクレアは情報がリークされたことでマックを責める。そこへ例のストーカーから電話がかかり、加工された声が「災難だったな」と話しかける。

その後、行方不明になっていたマックの荷物がオフィスへ届けられる。その中には血まみれのシャツが入っていた。


感想

いやもう、本当にこういうの好きだよね~NYは。コスプレ、セレブ、バカ騒ぎ。青い炎を上げて走り去る形状記憶合金の車にスパイスーツのようなハイテクギミック。今回はドンちゃんまでボンド気取りで「フラック、ドン・フラック」だって。悪いけどドンちゃんじゃまだちょっと頼りないというか若すぎるなぁ。セレブなお嬢様と付き合っているようだけど、いったい何でまたそういうコトに? 他のCSIシリーズには、犯罪者と付き合いたがるグルーピーというのが時々出て来るけど、似たような「危険な世界への憧れ」みたいな気持ちがあるのだろうか。

メインの事件と並行してマックの333ストーカー話もまだ続いている。シンクレア局長のスキャンダルがあっさりリークされてしまったあたり、ストーカーはラボの内部情報も得ているのだろうか。あらゆる組織に内通者を確保しているなんて、まるで「24」の黒幕組織みたいじゃないか。

そしてマックのもとへはスーツケースに入れた血まみれのシャツが送りつけられる。実を言うとあれを開ける時、「ここで出すなら死体だろう」と思っていたらシャツだったのでちょっとがっかり。でもあんな物をわざわざ送りつけてくるということは、もしかすると嫌がらせじゃなくて何かを伝えたいという意図があるのかもしれない。


使用楽曲

Yoko (yoko221b) 2010-01-11