CSI: NY - Season 4, Episode 5
デパートのマネキン倉庫で、マネキンのような格好をした若い女性の遺体が発見される。銃で射殺されていたが、身体には死ぬ前に拷問したような傷跡が残されていた。
アダムは、死んだ女性が「セカンドライフ」(SL)という仮想世界の住人で、サイバーセレブとして有名な「ヴィーナス」のアバターにそっくりであることに気づく。SLの運営会社に問い合わせた結果、ヴィーナスのアカウントを持っていたのはシェリル・ミラーという女性であるとわかる。彼女はSLで「ドンファン2-3」という男性のアバターと何度もチャットしており、事件の日には会う予定になっていた。
だが「ドンファン2-3」の個人情報は、期限切れで本人までたどれない。マックはSLにアカウントを開き、アダムやステラの手を借りてドンファン2-3を誘い出す。その結果、ドンファン2-3の正体はジョナサン(ジョニー)・オデールとわかる。ジョナサンは、ヴィーナスが死亡したと聞いて驚く。彼は警察が来る直前まで「ヴィーナス」とチャットしていたというのだ。
誰かが「ヴィーナス」に成りすましているらしいことがわかり、マックは再びSLの世界へ。アダムとともに難関をクリアしてヴィーナスを探し出すが、そこへ動物のアバターが現れ「なりすましはやめろ!」と言って彼女に発砲。ヴィーナスは姿を消してしまう。マックは動物のアバターを追跡するが、そのアバターは逃げる途中で動きを止めてしまう。発信元を追跡してみると、そこはジョニーのアパートで、ジョニーはすでに額を打ち抜かれて死亡していた。
シェリルとジョニーを撃った銃は同じもので、前の週に起きた未解決事件とも一致する。その事件では、森の中で判事のマクヘンリーが射殺されていた。
どうやら、一連の事件の犯人は「ヴィーナス」の人気を利用してターゲットに近づいて殺害することが目的の暗殺者らしい。シェリルは拷問されて自分のアカウントのパスワードを言わされたものと思われた。マックは、SL界に店を出しているユーザーから、ヴィーナスが「ミスターTCB」というアバターに接触しているという情報を得る。
「ミスターTCB」のアカウントは、議員のディヴェインが所有していた。そしてディヴェインは現在、ニューヨークに滞在しているという。マックは議員に警告して現場へ向かおうとするが、殺し屋は一足先に議員を射殺していた。そして変装を解き、人質を取って逃亡。マックは彼女を追跡するが、暗殺者はダストシュートからまんまと逃げおおせる――。
ううう~~ん、微妙。何と評して良いものか迷うエピソードだ。「セカンド・ライフ」(SL)にハマッているかどうかで、かなり印象が変わるのでは?
私個人としては、SLのようなゲームには殆ど興味がないし(ゲームといえばiPodで数独とブロック崩しをやるくらい)、このエピを見てプレイしてみたいとも思わなかった。ゲームの中に入り込んで捜査するというストーリーもツッコミどころが多いし、失礼ながらぶっちゃけ大ハズレ。
SLを好きな人は楽しめたのだろうか。このエピが作られた経緯というのは、どうやらCBSとSLのタイアップ(というかCBSが投資しているから)という大人の事情だったらしいのだけど、そういう事情ならSL側にも何か遊べる仕掛けがあったのかな? SLの世界にNYPDのCSIラボがあって、マックのアバターと会話できるとか、そういう連動企画があれば面白いかもね。
SLを使って捜査を進めるという展開については、ツッコミ始めればキリがないのでさくっと省略。ちょっと別の面でひとつだけ不満を言わせてもらえば、冒頭に出てきたマネキンとダンスするおじさんがその後出てこなかったのが残念だ。けっこういい味出してたのになぁ。ヴィーナスさんの正体、このおじさんでも良かったのに。
で、結局犯人は逃亡してしまい事件は未解決。後の方に解決篇エピがあるのかな。その場合もしかして、マックのストーカー話と絡んできたりする?