CSI: NY - Season 4, Episode 11
クラブに来た男性客が葉巻に火をつけた途端、葉巻が爆発して死亡する。その男性はIT起業家のエセックス・パーマーで、大きな商談をまとめたばかりだったという。
その商談の相手は、ジョークグッズで有名なラフィング・ラリーことローレンス・ガラクター。ラリーは昔からコミック雑誌などに面白おかしい広告を掲載しては、ガラクタ同然の代物を売りつけることで有名であり、フラックとリンジーも「被害」に遭っていた。
ラリーはパーマーに葉巻を渡したことは認めるが、それは自分の物ではなく、「娘が生まれた」と葉巻を配っていた男からもらったのだという。実際、ラリーが扱っている葉巻はパーマーが吸ったものとは成分が異なっていた。凶器の葉巻を分析して販売店を調べ、防犯カメラの映像から候補者を絞り込んだ結果、ラリーに葉巻を渡したのは弾薬会社に勤めるベンジャミン・スーターという男と判明。
ベンジャミンは子供の頃、やはりラリーの広告を信じて親友のサムとともに「ミニ原子力潜水艦」を注文していた。そして、サムはボール紙でできたその「原潜」に乗り込んで池で溺死。大人になったベンジャミンは、自分の息子の周囲から「危険な要素」を取り除こうと躍起になり、玩具を取り上げ、友達と遊ぶことすら禁じて息子を家に閉じ込めるようになり、ついに妻から離婚を言い渡されたのだ。それで復讐を思い立ったベンジャミンは、葉巻をラリーに手渡し、それがパーマーの手に渡ったことに気づいてクラブまで追って行ったが、結局間に合わずパーマーは爆死してしまったのだった。
ダニーは近所に住むルーベンを、自転車の祝福のため教会へ連れて行く。自転車は無事に祝福されるが、2人は帰り道で強盗事件に遭遇。ダニーはルーベンに「まっすぐ家に帰れ!」と言ってそのまま捜査に加わる。強盗は店主ジャスティン・スコットの顔面を殴打し、妹のルーシーに向けて発砲した後、逃げたという。銃弾は青果店のオレンジを貫通していた。
だがその後、ダニーはルーベンの遺体がモルグに運ばれて来たのを見て驚愕する。どうやら強盗事件の時に腋の下を銃で撃たれたらしい。その場所は撃たれても気づきにくく、アドレナリンの影響で痛みもあまり感じなかったものと思われる。「自宅まで送っていけばよかった」とダニーは自分を責める。
強盗犯は目に特殊なタトゥーを入れており、そこからオリー・バーンズの存在が判明。オリーは強盗は認めるが、銃は撃っていないと主張。実際、オリーが駅で捨てた銃は発砲した形跡がなく、発射残渣も見つからない。また弾道から考えても、オリーが発砲したとするのは不自然だった。
あらためて弾道を精査した結果、撃ったのは店主ジャスティンの妹であるルーシーとわかる。ルーシーはオリーを逃がすまいと銃を撃ち、ルーベンを撃ったことには気づいていなかったのだ。
葉巻の爆発で顔面崩壊。すごくショッキングなシーンだけど、これ予告編で見ちゃったしなぁ。被害者が葉巻を取り出した瞬間「来るぞ~」と身構えたわ。やっぱり予告編はもう見るのを止めよう。
ベンジャミンは、子どもの頃にそんなことがあればトラウマにもなるだろうけど、だからって自分の息子を友達とも遊ばせず家に閉じ込めたりしたら、そりゃ離婚されるだろうとしか言いようが……。あの当時サムの両親がラリーを訴えておいてくれれば、パーマー君は死なずにすんだかもね。
同じように、ラリーのジョークグッズに騙されたドンとリンジーは同世代で、ステラはちょっと上なのかな。まぁステラの少女時代って、コミック雑誌とかあまり読ませてもらえなさそうではあったけど、1人だけ話が合わなくてちょっとお気の毒。
さてもう一方の事件ではダニードラマ開幕か? 前回でマックドラマが終わったので今度はダニーの番というわけか。このストーリーはこの後も引っ張りそう。脇の下を撃たれて気づかないってこともあるのかな。まぁ前シーズンには、頭を撃たれても「頭痛がする」としか思わなかった人がいたっけ。
それはともかく、教会で自転車を祝福してもらうというのは面白い習慣だな――と思ったが、神社でお祓いをしてもらうようなものだろうかと考えたら、何となく納得。