CSI: NY - Season 5, Episode 4
深夜のストリートパーティで女性が死亡する。氏名はアン・スティールで職業は自称「コンサルタント」だが、実際はトラブル処理を請け負っているフィクサーだった。携帯電話の記録を調べると、最後に通話した相手はシンクレア局長。シンクレアは、「交通違反のもみ消しを頼まれただけ」で自分は無関係だと主張する。だがシンクレアは前年にセクハラで訴えられており、それにスティールが介入している可能性があった。
ダニーとホークスは防犯カメラの映像をチェックするが、停車中の車が邪魔になってよく見えない。しかし、向かい側のアパートの窓に女性の姿があり、何か目撃している可能性があった。しかしアパートの主のトレヴァー・ジョーンズは「酔って女性を連れ込んだが、名前もわからない」と言う。
シドは、モルグに何者かが浸入していることに気づく。またスティールが持っていたはずのフラッシュメモリがないことに気づいてダニーとフラックが自宅へ行くと、そこにはすでに元警官で私立探偵のマルティーノがメモリを探しに来ていた。モルグに侵入したのもマルティーノだった。
スティールのストッキングには毛髪が付着しており、調べてみたところ、薬物の過剰摂取ですでに死亡した人物の物とわかる。また、ブレスレットに付着していた合成ポリマーは日本製のシリコーンであると判明。それはラブドールの皮膚に使用されるものだった。死者の毛髪も人形に使用されていたのだ。人形を購入した客を調べたところ、トレヴァー・ジョーンズに行き着いた。つまり、通りを見ていた女性と思しき人影は、人形だったのだ。トレヴァーは司法長官の下で勤務しており、アンの接触を受けてパソコンから情報を盗まれ、メモリを取り戻そうとして殺害してしまったのだった。
ホークスは旧友のグレッグ・プルマンと偶然再会するが、スティールのファイルにはグレッグの父親のスキャンダルが含まれており、グレッグはそれを削除するためにわざとホークスに近づいたのだとわかる。グレッグは、彼の父がホークスの奨学金を出したことを持ち出すが、ホークスはきっぱりと断り奨学金を全額返済する。
シンクレアは結局事件とは無関係で、セクハラもでっち上げだったが、スティールに金を払ってもみ消しを依頼したのは事実だった。
フラッシュメモリは他の証拠品とともに保管庫へ運ばれるが、そこで何者かがメモリを持ち出していた。
タイトルは原題・邦題とも「セックスと嘘とビデオテープ」のパロディ。このタイトルのパロディは本家ベガスにもあったし「デクスター」にもあったし、他にも何かあったような気がする。
その題名に使われている「シリコーン」はラブドールの皮膚の素材。これがアートや日用品ではなくラブドールなところがNYらしくて良い。冒頭のストリートパーティもNYらしいお祭り騒ぎだったかも。
久しぶりにシンクレア局長が登場し、ホークスの過去もちょっと描写されたエピソード。スティール殺害犯はわかったが、証拠品のメモリが誰かに持ち去られていたので、この話はまだ続く。