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CSI: NY - Season 5, Episode 12

#104 Help


事件概要

ローレル・ダウンズ

ウェディングドレスのセールス会場で若い女性が死亡する。それは年に一度のデザイナーズブランドのセールスで、女性たちがいっせいに会場に押し寄せ、時にはドレスの奪い合いが起きることもある。被害者と争ったマニー・ロウは「私のよ」といきなりつかみ掛かられて争いになったと言う。被害者はローレル・ダウンズで、ドレスを飾っていたストーンで上腕動脈を切って失血死したとわかる。

単なる事故死かと思われたが、ローレルはもともとドレスセールではなくマラソンのレースに出場中であり、走っている途中、セールス会場の所で立ち止まり、そのまま乱入したらしいとわかる。

さらに、ローレルの身辺を調べた結果、8年前に「グラマシー・レイプ犯」の被害に遭っていたことがわかる。

エリナー・ラヴェール

ミュージシャンのエリナー・ラヴェールが自宅のバスタブで死亡しているところが発見される。状況から、レイプされて殺された後、身体を洗浄されていたらしいとわかる。死因は窒息で、口には変わった形の痣が残されていた。ホークスはその形を見て「グラマシー・レイプ犯」を思い出す。それは犯人が被害者の口をふさぐために拳を突っ込んだ跡で、まったく同じ形状だったのだ。

それは1999~2000年にかけて発生した連続レイプ事件。実は当時ホークスの恋人だったカーラも被害者のひとりであり、その事件が原因になってその後2人は別れていた。マックは個人的なつながりがあることを理由に、ホークスを捜査から外す。

*   *   *   *   *

同時期に続けて死亡した2人の女性が、同じ「グラマシー・レイプ犯」に襲われていたことから、何かつながりがある可能性が生じる。シドはローレルの遺体の傷からエリナーの血痕を発見。だが自宅の場所や死亡時刻から、被害者2人が直接接触していたとは考えにくい。

エリナーのバスタブからは住血吸虫が発見される。エリナーの体内にこの虫はいなかったため、犯人が血を流し、そこから外に出たものと思われる。

ホークスの元恋人、カーラがステラのもとを訪れ、事件当時のことを話す。犯人は彼女に身体を洗わせて痕跡を消した後、彼女の部屋で何か物色していたという。その後、彼女は指輪がなくなっていることに気づいたが、事件と関連があるという確信が持てず届け出ていなかった。他の被害者にも事情を聞いた結果、やはり同じようにジュエリーを奪われていたらしい。

ステラは、ローレルの手の傷がマリーのネックレスと似ていることに気づく。ローレルがレースを中断したのは、マリーのネックレスに気づいたからではないか。マリーのネックレスは婚約者のコリンから贈られたもので、コリンは路上でアンティークを買ったのだと主張する。

アダムがDNA鑑定を行い、エリナーのシャツに付着した汗と、マリーのネックレスの留め金に付着していたDNAが、いずれもコリンのものであることを突き止める。コリンは8年前までグラマシーに居住しており、その後最近までヨーロッパに行っていた。

一連の事件の犯人はコリンであると思われたが、鑑定に使用した試料は基準を満たしていないので、このままではコリンを有罪にすることはできない。

ステラはマリーを訪ね、コリンから贈られた他のジュエリーを提出してもらおうとする。そこへコリンが帰宅して騒ぎになり、ステラが発砲。コリンの血からは住血吸虫が飛び出し、これでコリンの犯行が裏付けられる。


感想

モルグで遺体の傷を見たホークスが、数年前に起きた連続レイプ事件を思い出す。ホークスは元検死官なので、レイプ事件は担当しないはず……と思ったら、ホークスの恋人も被害に遭っていたとわかる。元カノの話は初出で、何となく後付けくさい気はする。

ホークスは元カノのことを伏せたまま捜査を続けるが、案の定マックにバレてしまう。シーズン3の「殺しのブルース」を思い出すが、最近はマックも人前で叱責したりはしないようだ。

今回は、ホークス先生に「彼女がいた」という新発見と、ラストの音楽鑑賞シーンが良かったことぐらいかな。被害者のアクセサリーを盗んで自分の恋人(や妻)に贈るというモチーフも、ありがちというか使い古されたネタって感じで「これ見たの何度目かな」と思ってしまった。

いや待てよ、ベストシーンはやはり「血液の中で虫がニョロニョロ」のところだな! 決め手になった場面だし、すごくNYらしいから。


使用楽曲

Yoko (yoko221b) 2010-12-06, 改訂 2014-12-31