CSI: NY - Season 8, Episode 2
大学生のマイケル・シェーファーが自宅で射殺される。泊まりに来ていた恋人のミランダが通報し、「寝室で寝ていたらいきなり銃声がした」と言う。窓ガラスが破られ、手には防御創があり、そばには20ドル札が何枚も落ちていた。マイケルは親友のジョシュ・ハーマンと一緒に住んでいたが、ジョシュの姿はない。
その後、窓ガラスを割ったのはミランダと判明。マイケルが部屋の鍵をなくしたので、ガラスを割ったのだという。ミランダは楽器店の店員をしながらバンドでギターを弾いており、店に来たマイケルと知り合って親しくなった。マイケルは店で高価なギターを買ってミランダにプレゼントしたことがあり、金回りは良いようだった。ジョシュも多額の現金を所持し、金遣いが荒かったらしい。
マイケルの顔にはインク、ガラスクリーナー、ディグリーザーなどの薬品が付着し、また身体にはヘビの皮が付着していた。リンジーは部屋にあった機材と考え合わせ、薬品は偽札作りの材料であると思いつく。薬品を使って5ドル札の印刷を消し、スキャナで取り込んだ20ドル札の画像を印刷したのだ。紙は本物なので見分けはつかない。透かしは異なるが、100ドル札ならともかく20ドル程度であればあまり細かく調べられない。
シークレットサービスの協力を得て調べたところ、偽札を使ったのはほとんどジョシュで、マイケルが使ったのはミランダにプレゼントしたギターを購入した一度だけだとわかる。どうやら偽札を作っていたのはジョシュで、マイケルは事情を知らずに使ったようだ。
ヘビ皮の破片からはマニキュアの成分が検出される。ジョーは、楽器店の店主ランディ・デイヴィスが爪を黒く塗っていたことを思い出す。そこへ、ジョシュらしい若者が売人から銃を買ったという連絡が入る。
その頃ジョシュは楽器店でランディに銃を向けていた。ランディは、マイケルが払った現金でギャンブルの借金を返そうとして殴られ、偽札だと知ってマイケルの自宅に乗り込んだのだった。マイケルはジョシュから借りた金が偽札であることをその時初めて知ったようだ。ランディは「ジョシュをここに呼び出せ」と脅して電話をかけさせるが、マイケルはランディがいることを告げて「逃げろ」と警告した。ジョシュはランディがマイケルを射殺したことを知り、復讐しに来たのだった。ランディも隙を見て銃を手に取るが、そこへマックらが突入し、2人とも逮捕される。
色々な意味でスペシャルな回だったシーズンプレミアが終わり、マックもCSIに復帰して通常営業。今回の事件でマックはやはり警察にいなきゃ!ということになるのかと思っていたら、冒頭でいきなり復帰していたのでちょっと拍子抜け。でもマックドラマは前回たっぷりやったので、さらっと復帰でも良いかな。ダニーは相変わらず制服組。でもCSIで制服組だとどうしても出番は減ってしまうよね……ダニーもそのうち復帰かな? いっそのこと殺人課に行ってドンとパートナーを組むとか、以前のように事件2つの構成にしてドンと1つずつ担当でも良いのでは(無理かなぁ)。
で、事件の方は……ドル紙幣って大きさが同じなのね! というのが発見だったりする(日本だと大きさが全部違うから)。リンジーの実験は相変わらずだけど、いくら実験でも20ドル札を印刷した時点で違法行為じゃないのか、マックに5ドル返したのかな、といささか疑問。
亡くなったマイケルは真面目な好青年で、偽札と知らずに使った、というのが真相のようだけど、ルームメイトが部屋の中で偽札作っていて気づかないって、あり得るのだろうか。バイトのシフトを増やしたと言っても、急に金回り良くなりすぎでしょ。しかも20ドル札ばかり大量に持ってるって不自然すぎない?
それから、ジョシュがマイケルに渡したお金も変。ギターは2000ドルだったので、全額20ドル札なら100枚必要。でも、どう見ても100枚持ってるようには見えなかった。
そして、事件の合間にジョーは、息子のタイラーがルームメイトを変えると聞き、相手はどんな子なの? と心配になり、職権を利用して身元調査。アレックスという名前で、男だと思っていたら、現れたのは女性。でもドラマに出て来る「アレックス」ってたいてい女性だよね。そして名前で男性と間違われるのがお約束。お約束なのは「ジョー」もそうかな? 真面目な男子学生と軽犯罪の前歴があるアーティストの女性って、何だかマイケル&ミランダと同じ組み合わせだ。