CSI: NY - Season 9, Episode 5
路地で男性の遺体が発見される。20年前に少年の失踪事件で容疑者となったキース・ミルナーだった。
20年前当時、8歳のトミー・ルイスは犬の散歩に出かけたまま帰らず、今日に至るまで発見されていない。その当時、ミルナーはドラッグに溺れて荒れた生活を送っており、事件当日にトミーの犬を抱えているところを発見されていた。トミーの血痕も付着していたため、ミルナーはトミー殺害の疑いをかけられるが、犯行を裏付ける証拠はなく、ドラッグでハイになっていたため自分がどこで何をしていたか供述することもできなかった。
結局、ミルナーは釈放されて事件は迷宮入り。近隣住民はミルナーの犯行を疑い続け、ミルナーは両親とともに他の街へ引っ越していた。そして20年経ち、当時の事件現場とほぼ同じ場所でミルナーが死亡していたのだ。死因は鋭利な刃物で頸動脈を切られたための失血死。死ぬ前にひどく殴打された痕跡もあった。
トミーの父ネイサンは行方がわからなかったが、妻のエイプリルが警察に現れ「夫が何か大変なことをしたかもしれない」と言う。彼女の留守電には、ミルナーを見かけて興奮した様子のネイサンの伝言が入っていた。
携帯電話の信号を追跡したところ、ネイサンは墓地で泥酔しているところを発見される。トミーは結局発見されないままだったが、法律上の死亡を宣告されて中身のない墓が作られていたのだ。
ネイサンはバーでミルナーを見かけて逆上し、殴りつけたことを認めるが、その後のことは覚えていないという。
ミルナーの妻エマが夫の遺体確認に現れ、ミルナーが書いていた日記を提出。ミルナーはトミー殺害の疑いをかけられたことの苦しみ、真犯人を当時目撃していたのに信じてもらえないだろうと思って誰にも言えなかったことなどをそこに綴っていた。真犯人が誰かは書かれていなかったが、ミルナーは妻が妊娠したことをきっかけに、過去と対峙して犯人に自首を勧めるために戻って来たということがわかる。
ミルナーの致命傷となった傷口の痕跡を調べたところ、珍しいチーズが付着していることが判明。調べてみると、現場に近いデリでそのチーズを仕入れていた。その店の経営者、ミッチ・ヴェントリが実はトミーの殺害犯だった。ヴェントリはミルナーから「自首しないなら告発する」と言われて、思わずナイフを振るってしまったのだった。
ヴェントリの供述どおり、トミーの遺体は店の地下室から発見される。
「コールドケース」みたいだなと思った。以上。
……って、事件についての感想がそれくらいしか思いつかない。被害者の両親が本家ベガスのヴァルタン刑事とクリマイのホッチの奥さんという変な組み合わせだったとか、マックの失語症が何だかウザい方向に向かっていきそうな気がするなぁとか、そういう枝葉の方ばかり気になってしまったので。
枝葉といえば、今回はフラックが完全に番外編扱い。この話必要だったかなぁ。警官だったお父さんの話が出て来たので、20年前のトミーの事件でパパ・フラックも捜査していたのだろうか、と思ったら全然事件に関係ないまま休日で終わってしまった。
いやそれより、エンドクレジットに出て来た「ヘンリー・フラック」って誰よ!?
演じている役者さんから判断して、ドンとサマンサの父親がヘンリー、ということだと思うのだけど……これはクレジットの間違いだと思いたい。だって、ドンはドン・フラック・ジュニアなのだからお父さんもドン(ドナルド)のはずだし、前シーズンの「ヘルズ・キッチンの掟」で「おれもジュニアだ」と言っていたのだから。スタッフさんしっかりしてください。